<30th Dec Wed>
熱はないし食欲はあるけど、まだズルズルゲホゲホが収まらなくて苦しい。明日は、元気でないと困るイベントがあるんだけどなあ
-------------------------------------------
今年最後のコンサートは12月28日のWigmore Hall。
今年もたくさんのカウンターテナーを聴けて幸せでしたが、その締めくくりに相応しい素晴らしいコンサートでした。
39歳のオネエ系クロアチア人のマックス・エマニュエル・チェンチッチは、しっとりとした曲とコロラチューラのテクニックをひけらかす曲を交互に歌い、私はどちらも好きでした。
一年前のコンサート(→こちら )で、テクニックは抜群だけど声自体に魅力がないという意見でしたが、先月の「タメルラーノ」(→こちら )はとても良かったチェンチッチ、今回も良かったらファンになっちゃうかも、でも期待はせずに臨んだ結果、始終聞惚れてしまいました。ちょっと前までボロクソ言ってたのにね。私は彼のようなキンキン声ではないふくよかな声のカウンターテナーが好きなんでしょうが、彼、最近急に上手になった?
でも、ロンドンでの知名度の低さに加え、プログラムがほとんど馴染みのないヨハン・ハッセ(→こちら )だったせいもあるのでしょう、切符の売れ行きはとても悪かったです。離れた席にいたトーチャンによると「客の半分はゲイ男だったね」、ということで、 やっぱり先回のオレンジ色のキンキラキンの衣装と「うっふーん」という身のこなしがコンサバはWigmore Hallの年寄り客には刺激が強すぎたかも・・。
Max Emanuel Cencic countertenor
Armonia Atenea
George Petrou director, harpsichord
Theodoros Kitsos mandolin
Johann Hasse (1699-1783)
Sinfonia a quattro in G minor Op. 5 No. 6
Il trionfo di Clelia
Saper ti basti o cara
Tito Vespasiano
Ch’io parto reo lo vedi
Antonio Vivaldi (1678-1741)
Trio Sonata in D minor RV63 'La follia'
Johann Hasse
Tito Vespasiano
Se mai senti
Demetrio
Scherza il nocchier talora
Interval
Johann Hasse
Artaserse
Per pietà, bell’idol mio
Tigrane
Solca il mar e nel periglio
Mandolin Concerto in G major Op. 3 No. 11
Arminio
Se volete eterni dei
Viriate
Si, di ferri mi cingete
アンコールは、ハッセの他のオペラのアリア。「ハッセのオペラは当時ロンドンでたくさん上演されたから、ここ歌えてアタシとても嬉しいわ」、と上手な英語でなよなよと紹介してくれました。
一曲だけヴィヴァルディが混じってましたが、やはりハッセよりヴィヴァウディの方がコツを知ってるというか、作曲家としては優れているようです。
私は彼から一番近い席だったのに、音符台が邪魔になって顔が半分隠れてしまったのが不満ですが、歌なし音楽も「まあ、これくらいは仕方ないか」、と思えるくらいの量だったし、空席が多い割にはカーテンコールは大喝采。舞台の彼に花束を捧げたおじさんもいました
11月10日のバービカンはつるっぱげだったのに、えらく早く髪が伸びたこと。誰でも似合うわけではないこの洒落たスタイル、私は好き
終了後は舞台裏に一番乗りし、急いで一緒に写真撮ってもらいました。空いてる割には押しかけたファンが多くて、大賑わいのグリーンルームでした。
ギリシャ人グループのリーダーはポップ歌手のジョージ・マイケルに似てますが、彼のサテン地のスーツもWigmore Hallでは滅多に見られない代物。 この二人に挟まれて、私の派手着物もそう目立たずに済んだかな?
人気ブログランキングへ