<4th May Wed>
今日の午後、リアム・スカーレット振付の新作バレエ「フランケンシュタイン」のドレスリハーサルを観ました。
リハーサルは誰がでるのか前以てわからないのですが、ムンタ君(ヴァディム・ムンタギロフ)のチームが出てくれたらいいなと願っていたのに、なんとムンタ君とヌネツ組のBチーム(と呼びましょう)が数日前に説明もなく突然抹殺されてしまて、2チームだけになってしまい、Aチームは今夜の本番に出演ですから、リハーサルは必然的にCチーム・・
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がっくりして行く気が失せましたが、直前にドナルド・ゴードン席といういつもは縁のない良い席を見つけたので、持ってた席から乗り換えて行ってみたわけです。この席は本番なら110ポンド(タンホイザーなら240ポンドよ)ですから見逃すには勿体なさ過ぎですもんね。
フランケンシュタインは、メアリー・シェリーの原作から少し話を変えてありますが、昔のハリウッド映画よりはロバート・デ・ニーロがThe Creatureだった映画に姿も一番近い感じです。
ゴシックホラー調の落ち着いた色調のセットと衣装はとても美しかったし、わかりやすい音楽に乗せて流れるようなダンスで、モンスターの悲しみも恐怖におののきながら殺される人々にも感情移入ができて、ドラマとしては素晴らしかったです。
でも、極端に言うと踊り付きのドラマで、しかも動きは古典バレエだし、優雅なのは良いけど、現代バレエの個性も斬新さもなくて新鮮味に欠けます。
それになによりも、踊りが少ないのが不満でした。特にフランケンシュタイン(博士ではなく学生)の踊りが少なすぎて、折角苦悩する役なんだから、顔じゃなくて踊りで表現して欲しかったです。その上、格下のトリスタン・ダイヤーは表情に乏しく主役として華もなく存在感薄かったし。
その代わり、フランケンシュタインの友人役でご贔屓のジェームス・ヘイ君がたっぷり踊ってくれたのは嬉しくて、彼があれだけ見られただけでも行った価値はあった程
フランケンシュタインの妻サラ・ラムはいつも通り可憐でしなやかでチャーミングだったし、いつもは避けてるキッシュも今まででべスト。
今日は私の近くの席に座ってたリアム君がドラマ主体の古典バレエを創りたかったのだとすれば成功ですが、私の期待と好みから外れてしまったので、このパフォーマンスの評価は3ツ星かな。
18日(シネマの日です)にAチームを観に行きますが、きっと全体ボネリとマックレーでレベルは高いでしゅから、楽しみです。