<15th Aug Mon>
ザルツブルグ音楽祭と旅行記は、直前にドン・ジョヴァンニの切符をゲットしたときの発見と、オペラハウスの様子から始めましょう。
8月7日、ザルツブルグのホテルに12時頃にチェックインし、夕方までは一人なのですが、早速街に繰り出しましょう。
3時半から始まるドン・ジョヴァンニ、そんなに高くない切符が残っていれば行ってみようと思っていたので、向かうのはオペラハウス。
だけど、のっけから問題発生
ホテルやツーリストオフィスに置いてある地図が小さ過ぎて、街の様子が全くわからない人にとっては全く使えないひどい代物。 ザルツブルグの旧市街はどこも絵のように可愛くて、知らない角を曲がって迷うのも楽しいけど、今日はまっすぐオペラハウスに行かなくちゃいけないのに、方向音痴も手伝ってなかなか着けません
まあ、どうしても観たいわけではないので、カンカン照りで暑い中、半ば諦めて、モーツァルト広場にあるカフェでケーキ食べよ。そこからツーリストオフィスを見え、「そうだ、そう言えば、そこにチケット売り場があったっけ。オペラの切符も売ってるかも」、と思い出して行ってみました。 それがオペラ開演の1時間ちょっと前。 下の写真の右端で、緑の車がある辺りです。
そしたら、方向音痴のお陰ですが、これが大正解
なんと「256ユーロの切符を100ユーロで売ってあげる。病気で行けなくなかった人がリターンしたから」、ですって。 他の客にも同じこと言ってたので理由は嘘っぱちでしょうけど、きっと最初からある程度切符を引き取ってて、その分は勝手に片付けるんでしょうね。切符代については、その時はオペラハウスでいくらで売ってるのか知らなかったけど、ここでは高めに設定してあり(扱ってるのは上の4カテゴリーだけ)、その日の値段はオペラハウスでは上から430ユーロ、340ユーロ、260ユーロ、185ユーロなのが、ツーリストオフィスでは594ユーロ、469ユーロ、359ユーロ、256ユーロのようです。
ってことは、彼らの言い値はえらいぼったくりだけど、運よく私のように叩き売りをしてもらえばうんとお得
結局、私がオファーされたのは185ユーロが100ユーロになっただけで、係のお姐さんが言う程ありがたみはありませんが、割引率は別にして、平土間で100ユーロなら私には「買い」。 席は、上か下しか選択がなく、もちろん上を選んだら、平土間の25列目でした。
因みに、隣に座った若い日本人女性も同じ所で買ったのですが、私よりちょっと後に120ユーロだったんですって。 段々高くなるってのも不思議だけど。
で、翌日のトーマス・アデスの「皆殺しの天使」はどうなんだろうと好奇心からやはり直前に尋ねてみたら、こんなわけのわからない新作オペラはリスク高過ぎてたくさん仕入れてなかったのか、ほとんど割引になってませんでした。
切符を買ったら、早めにオペラハウスに向かい、まだガラガラだったけど、まず中をしっかり見学できましたので、ご案内しましょう。写真は色んな時間に撮ったのでチャンポンですけど。
日陰になってる建物が劇場で、裏は岩山。3つある中、ドン・ジョヴァンニは一番小さなモーツァルト劇場です。
モダンで明るい心地良いロビー。
モーツァルト・シアターの私の席からの眺め。 舞台から遠いけど、よく観えました。ROHだったら200ポンドくらいする席よ。
翌日に元ガイドツアに参加して説明してもらったところ、ここは以前は乗馬訓練所だったそうで、この立派なフォイエーの天井画も馬の絵なんですね
お天気良かったので、たくさんの人がインターバルには外に出てドリンクしてました。
午後の公演でうんとドレスアップしてる人は少なかったですが、民族衣装の人は結構いました。
二日目に劇場のガイドツアに参加したときの写真も貼っておきますね。一番大きな祝祭劇場を見学したかったから7ユーロ払ったのに、その日はファウスト(ベチャワとヨンチェバかな?)のリハーサル中で入れてもらえなかったのはがっかりだったけど、映画「サウンド・オブ・ミュージック」でお馴染みのこのシアターに入れたので良いことにしましょう。実は42年前にここでドイツ語の劇を観たことがあって、シェイクスピアってことだったけどどの芝居なのかすらわからず途中で退散したことも懐かしい思い出で胸が一杯になりました。