<16th May Thus>
昨日は更に寒くて、雨も降ったけど、めげずに着物でオペラハウスに行きました。
ヴェルディのファルスタッフの初日だったんですが、新プロダクションの初日はわくわくして雰囲気も華やかですから、やっぱり着物で行きたくなります
はるか昔の娘時代、きっと実家の母が近所の呉服屋さんに「奥さん、椿ちゃんの嫁入り支度にはやっぱり紬の着物も箪笥に入れとかなかんでね」、と名古屋弁で言われたに違いなくて、お琴の演奏会とお茶会にしか着物を着ない私には紬など不要とわかっていながら押し切られたとしか思えないこの着物。
ほら、言わんこっちゃない、日本では一度も袖を通さなかったばかりか、こんなの持ってることすら私は知りませんでしたよ。でもそれでは勿体ないのでロンドンではじめて着てるわけですが、嫁入り後も長く着られるようにもうちょっと地味な色にすればいいのにこんなド派手な赤白なので、なにか言い訳がないと、超若作り路線まっしぐらの私ですら気恥ずかしくて着られません。
昨日この着物を着る勇気が出たのは、こじつけと言うかジョークと言うか、英国の国旗であるユニオン・ジャックに因んだ色にしたかったからです。
来月の女王様のダイアモンド・ジュビリーを控えてイギリス中ユニオン・ジャックで溢れているんですが、ユニオン・ジャック柄の着物は残念ながら持ってないので(持ってる人なんている? いたら即イギリスに来て下さい!)、せめて赤白青の組み合わせで妥協しましょう。
なぜユニオン・ジャックかと言うと、今日のハイライトは、こんなこともあろうかと最近買った王冠のブローチだからです。小さいので気付く人はいないでしょうけど、安物でも私としては精一杯のダイアモンド・ジュビリー仕立てのコーディネートなんでございますよ
シェークスピアのウィンザーの陽気な女房たちに基づいたヴェルディのオペラで、今でも王室に縁の深いウィンザーが舞台。しかも、このプロダクションは全てがとてもブリティッシュなので、女王様のお祝いにユニオン・ジャックするのにこれ程良い機会はないですしね
そして、もう一つ、これは後で気付いたのですが、なんと着物の格子柄が偶然オペラのセットの中心的存在で嫌というほど壁として登場するオーク・パネルとそっくり
と言うわけで、「また椿姫さんが海外だから大丈夫!と思ってど派手な着物でアホしてる~」、と呆れてらっしゃるでしょうが、ま、着物はコスプレですから。
でも、このオペラの演出家ロバート・カーセンがホールで近くを過ぎる時に嬉しそうに微笑み掛けてくれましたよ。カメラの準備ができてたらきっとツーショットしてもらえたのに、残念。
尚、これが今年20回目の着物お出掛けでした。→こちら でメモ代わりにまとめてあります。
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