<1st Sept Fri>
今朝8時前に家を出た時は、実に爽やかな秋の気配で、朝早く起きて出勤するのも気分がしゃきっとして良いわ。1ケ月間凍結してたジムも今日から再開し、まずは軽くランニングマシンで早歩き
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8月20日はエジンバラ・フェスティバルでベルリオーズのファウストの劫罰のコンサートを聴きました。アッシャー・ホールについては→こちらをご覧下さいですが、大きなホールに相応しい大人数の出演でスケールの大きいパフォーマンスでした。
フルオペラとして上演されることもありますが(私がフォークト様追っ掛けてベルリンまで行ったのにキャンセルされて不貞腐れた時みたいに→こちら)、この日は本来のコンサート形式。 実は今年のプロムスでも8月8日にSir John Eliot Gardiner指揮で演奏されましたが、エジンバラではSir Mark Elder(当然とっくにSirの称号をもらってますが、今年はそれよりもっと高いMember of the Order of the Companions of Honour (CH)を叙勲)。
20th August (Sun) Usher Hall
La damnation de Faust → こちら
Hallé
Sir Mark Elder Conductor
Edinburgh Festival Chorus
Christopher Bell Chorus Master
Gentlemen of the Hallé Choir
Matthew Hamilton Choir Master
NYCoS National Girls Choir
Christopher Bell Choir Master
Michèle Losier Marguerite
Michael Spyres Faust
Laurent Naouri Méphistophélès
David Soar Brander
写真でご覧のようにコーラスの人数がやたら多かったのですが(前から2列目の席からでは全員見えないけど)、実はもっといたんです。途中で交代して引っ込んだ数十人は、可哀相に、カーテンコールで立つスペースがなくて出てこられなかったんです。
とにかく凄いスケールで、まじかな席だったので聴くというよりも体で震動をビンビン感じました。生コンサートはこれですよ、これ。
テノールの出番がやけに多いので大好きな作品なのですが、ご贔屓のマイケル・スパイヤーズは期待通りで、「なめらかな声でなんと素晴らしいテノールだ」、とトーチャンも絶賛(こないだ、ROHのミトリダーテで聴いたことは忘れてたみたい)。 私は2013年にスパイヤーズがバービカンでこれを歌った時に惚れて(→こちら)、その時も彼だけ暗譜で、情感たっぷりに大熱演してしましたが、この曲が好きなんでしょうね、自分でうっとりしながら歌って、途中で感極まって涙すら浮かべてましたよ。
でも、これだけの声と歌唱力なのに容貌がナンなので大スターにはなれないのは仕方ないけど、せめてカーテンコールではにっこりして欲しかったですけどね・・。口がへの字なんだもん
ローラン・ナウリもさすが。歌う部分は少ない悪魔役なんですが、有り余る存在感で「あれ、こんなに大きな役だったっけ?」、と驚いたくらい。 目の前でフルに歌われると耳がどうかなりそうな声量と、茶目っ気たっぷりな表情がミスター・ビーンみたいで面白くて、年を取るほどに魅力が増してますね
少々残念だったのがマルガリーテ役のミッシェル・ロシエで、何年か前にROHのファウストのシーベルとかでとても上手だと思った時もあったのに、最近は下り坂でしょうか? 決して下手ではないけど、折角スパイヤーズとナウリがこれだけ素晴らしいんだから、出番はうんと少ないとは言え、彼らに見合うレベルの女性を出したら更に良かっただろうに。 って、それは贅沢過ぎるのはわかってますが、彼女だけ音符見てたので音符台が邪魔で良い写真が撮れなかったじゃないの
コーラスは質より量だったかもですが、とにかく「うわ~っ」、という迫力で盛り上がり、38ポンドでたっぷり楽しめました。
因みに、BBCプロムスもスパイヤーズとナウリでした(→こちら)。