<21 Apr Sat>
女王様、92歳のお誕生日おめでとうございます。 ウィリアム王子とケイト妃の3人目のベビーが今日産まれるといいね。
3月29日、翌日の超早朝に日本に発つ前に、バービカンでエフゲニー・キーシンのリサイタルに行き、彼から一番近い最前列かぶりつきで聴きました。
演奏の出来不出来はキーシン自身のカーテンコールの表情でわかるのですが、今回は5ツ星レビュー(→こちら)も出たほど好調だったので、嬉しそうな顔を見せてくれました。 なので、今回は笑顔特集にしますが、小さい写真はクリックで拡大します。
Beethoven’s Hammerklavier
Rachmaninov Preludes, a selection from Opp.23 and 32
アンコールは4曲:
etude by Scriabin (Op.2, no. 1)
Kissin’s very own Toccata
Rachmaninov Prelude (in C sharp minor Op.3 no. 2)
Tchaikovsky’s Méditation
ベートーベンのピアノソナタの中で最も規模が多くて難易度も高いハンマークラヴィアを、出てきてすぐに弾き出すって、さすがキーシン。凄い演奏だけど、静かな部分も多く、彼の唸り声を聴く時間が長かったのは正直参りました。唸るだけじゃなくて、スローな箇所は肩に力が入って苦しそうのをみるのは辛いし、ここ2、3年はカックンカックンと上下の歯を獅子舞みたいに鳴らすので、気が散るったら。 もう少し離れた席から聴くべきかしら?とも思うようになりましたが、でもまじかで観る迫力も捨てがたく・・。来年2月6日のリサイタル(→こちら)は既にかぶりつきを確保済み。
最も印象に残ったのは、初めてご披露してくれた自作「トッカータ」。技術的に難しいのはもちろんのこと、トッカータ風に始まるけど、すぐにジャズ風になり、最後はラグタイムになる明るく楽しい曲で(統一性はないけど)、こんなに嬉しそうに弾くキーシンを見たのは初めてでした。それに、ロンドンのファン仲間は誰も知らなかったけど、一年前に子連れ結婚してたそうで、それもいつもとなんとなく違う雰囲気を醸し出してた理由かもしれません。いつもいらっしゃるご高齢の先生がいらっしゃらなかったのは心配ですが、一気に違う生活環境になったキーシンにとってこの変化が良い方向になりますよう。
立って写真を撮る私を友人が撮ってくれました
丸一日働いてたので着物では行けませんでしたが、Aさんが素敵な桜の訪問着でいらして下さいました。