2年間工事中だったロイヤル・オペラ・ハウス(→こちら)の改装が完了し、今日から一般オープンなので、会社帰りに早速寄ってみました。
小さい写真はクリックで拡大します。
Bow Street側の入口。マーケット側にもあります。
かつてボックスオフィスとクロークがあった所も開放されて、広々として気持ちの良い空間。
でも、ボックスオフィスはまだちょっと離れた所にあるし(いずれは中に移動するようですが、どこにするかは未定ですって)、一体クロークはどこにあるんだろう? これまで敷居が高くて入ってこられなかった普通の人を引込むことばかり考えるあまり、オペラやバレエに来る人にとっては不便になる一方・・。
一等地なのに空けておいては勿体ないのはわかるし(実は今までもカフェはオープンしてたんだけど、誰も知らないからガラガラだっただけ)、新たにカフェで稼いだお金でもっと良いオペラ歌手を呼んでくれるのであれば不便さも我慢しますけどね。
一番嫌なのは、怖れてた通り、オペラやバレエの切符を持ってないと入れないのはオーディトリアムだけだそうです。それじゃあ、私たち(=切符持ってる人)はインターバルで座ってお茶飲んだりできなくなるじゃないですか。 特に私のように時々立ち見する人にとっては残酷過ぎる仕打ちだわ。
まあ、どれくらいの一般客が従来のスペースに侵入してくるのか始まってみないとわかりませんが、「やーね、やっぱりオペラに来る人ってなんか威張ってて。あんな人たちと同じ所にはいたくないわ」、と怖れて下の階の新しいカフェに留まってくれますよう・・。イギリス人は違う階級の人と混じるのは嫌がるのでいいのですが、観光客が多いコベントガーデンだから心配です。
カフェのメニュは→こちらですが、大したものないし、ご覧の通り、ゆっくりくつろげる座り心地の良い椅子ではないので、夜はどっかに行ってくれますよう。
ショップも大きくなりました。買いたいものないですけど。
アンフィシアター・レストランは少し広くなったのかな。でも、予約が難しくなるのであれば、本末転倒じゃないですか?
ま、もっと美味しいお店が近くにゴマンとあるので、わざわざここを選ぶ人は少ないことを祈りましょう。
レストランの外のバルコニーに窓にガラスが張られてインドアになったのは、寒いロンドンでは良いアイデア。
衣裳部屋などがある廊下も一部がインドア化。
バルコニーの野外スペースの椅子は趣味が悪いわね。
このカフェは元通り。ガラス張りのポール・ハムリン・ホール、真ん中にバーがあったけど、これからはここで日中にイベントとかやるんでしょうね。
小劇場リンバリー・シアターは新に作り直しました。
グランドピアノがあり、今日もおそらくここでミニ・コンサートがあったようです。
リンバリー劇場Linbury Theatreも一番上の階からだけ見学することが出来ました。
バロックオペラにちょうど良い大きさだわと思ったら、来年はヘンデル・フェスティバルにも使われるようです。ここの切符は今日からフレンズ発売が始まったので、なにかあったら観に行ってみるかな。
正面の一番後ろからはほぼ見切れずに見えますが、この階だけにある立見席からは舞台が半分しか見えません。以前は見晴らしの良い脇の立見が私のお気に入だったのに、困ったものです
「怖がらないでもっと気軽に来て下さい」キャンペーンは一応ニュースとかにもなってそれなりに話題になってましたが、初日なのにかなりガラガラで、スタッフの多さが目立ちました。 で、ヒマだったら荷物チェックをしっかりやればいいのに、それはおざなりって問題ではないでしょうか? 今までは結構厳しくて安心だったのですが、これでは簡単にテロリストのターゲットになるのでは?
ということで、色々と悪い予感がして、嬉しくない展開です・・
非日常的な夢の空間であって欲しいオペラハウスに芸術に興味のない人が押し寄せるだけで嫌なのに・・。
今年は工事のせいでしょうか、開幕が遅くて、9月24日にワーグナーのリングで幕開けです。