<29th Oct Mon>
今日は日本の皇室の結婚式でしたね。 絢子様はしっかりしてて、さすが久子妃の娘だし、爽やかなカップルの結婚式で幸せな気分になれたことでしょう。 イギリス王室のように慶事がたくさんあるといいのにね。
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Wigmore Hallのランチタイム・コンサートは1時開演で、シティで午前中働いてからだと地下鉄が少しでも遅れたりすると間に合わないので滅多に行きませんが、先週はふたつも行ってしまいました。切符代は一律16ポンド(シニア割引で14ポンド)。
10月22日、夜はピョートル・ベチャワでしたが(→こちら)、同じ日に同じ所でカナダ人ソプラノ、カリーナ・ゴーヴァンを聴きました(→こちら)。彼女はグラインドボーンで2度ヘンデルを聴いてますが、コンサートは初めて。心地良いネイティブなフランス語、優しさとシャープさを兼ね備えた美声、オペラとは全く違う繊細な歌唱にうっとり。ベチャワよりもずっと楽しめました
しかし、この衣装には絶句しますよね、誰だって・・・・。 どんな体型でも欠点を目立たなくするコーディネートはいくらでもあるだろうに、これって最悪のチョイスだわ。 前から3列目だったのですが、前に座ったおじさんが大きい人で、歌う時はゴーヴァン嬢の頭しか見えなくて本当に良かったと聴いてる間ずっと思ってました。 そうじゃなかったら、どうしても視線がお腹に行っちゃうもん。
折角きれいな金髪と整った顔立ちなのに、勿体ないったら
ピアノ伴奏も凄く上手だったこの洒落た雰囲気のコンサートはiPlayerのBBCラジオ3で暫く聴けます(→こちら)。ラジオならこの姿を見なくて済むので、お勧めです。
10月26日はイギリス人の中年カウンターテナー、アンドリュー・ワッツ(→こちら)。
数年前にENOでヘンデルを聴いた時は上手だったし長身でルックスも良いので好印象だったのですが、それ以来滅多に聴く機会がないので、CTの命は短いし、もう引退したのかと思ってました。 音大生とおぼしき若い男性がたくさんいたので、きっと後進の指導で忙しいのでしょうね。因みに、凄く感じの良い青年たちがわんさかいて、あれが皆CTだったらどんなに嬉しいか・・。
で、先生の歌はどうだったかと言うと、あまりに素っ頓狂な曲が多かったので、一体上手なのかもう駄目なのかよくわかりませんでした。
A Countertenor Songbook という新CDからの抜粋でしたが(さわりを聴けます→こちら)、ほとんどは彼のための書き下ろし。でも、こんなCD売れるんでしょうか?
このコンサートの失点は、CDからの前衛的な演目に徹すればよかったのに、それではまずいと思ったか、かつて得意だったヘンデルを入れたことで、歌う方も聴く方もあまりに違うので面食らって、他のヘンテコリン歌唱と同じようになってしまったこと。この数日前にROHでローレンス・ザッゾがきっちり歌ってくれたのと同じ曲だったし、更にその夜はバービカンでフランコ・ファジョーリのセルセだったので、どうしても比べてしまい、そりゃ分が悪いです
でも、喋り方も身のこなしもチャーミングで、「今日は僕の小さな子供二人が初めてコンサートを聴きに来てくれました」と嬉しそうだったし、観客のほとんどは家族や知人だったような雰囲気で本人はとても幸せそうでした。(切符はたくさん余ってましたが)。