<9th Aug Sat>
私は幸い難を逃れたけど、地方ではちょっと前に洪水だったし、昨夜は広域に渡って停電騒ぎ。明日からの一泊スパ旅行は無事に過ごせますように・・。
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8月7日、ROHでやってるボリショイバレエの明るい小川The Bright Streamを観てきました。
詳しいことは→こちらでご覧下さいですが、要するに、「明るい小川」という名前のソ連時代のコルホーズ(集団農場)で、奥さんいるのに訪れたバレリーナに熱を上げる男性たちを懲らしめるために一計を案じるという、1930年代半ばに創られて割とすぐに上演禁止になったけど(アホらしい上に不道徳だから?)2003年に再開されたドタバタコメディ。振り付けもユニーク。
初めて見たのですが、ショスタコービッチが音楽が軽快でユーモラスでオケも上手だったし、脇の席だったのでセットはよく見えずダンサーが隅っこで踊ると見切れることも多かったけど、それでも近くから観られて楽しめました。 この日の4ツ星評価もいくつか見つけました。売り切れだった白鳥の湖とスパルタカスの影に隠れて切符は余っていたけれど、滅多に見られないしソ連的だし、これが今回のボリショイのハイライトだったかも。
残念だったのは、お目当てだったヴラディスラフ・ラントラートフもイヴァン・ワシリエフもキャンセルしてしまったことで(彼らが出る予定だった別の日の切符は始末した)、特に見せ場である男性ダンサーが女装してポワントで踊るのを私のロシアのバレエの王子様の一人であるラントラートフで観たかったわあ。 男性がトウシューズで爪先立ちするのはオカマバレエ団トロカデロみたいで大笑いでしたが、Ruslan Skyvortsovは女装でも男装でもなかなかチャーミングでした。
コルホーズの夫婦よりも旅のダンサーのカップルの方が断然魅力があったのは、私の好きなエカテリーナ・クリサノワが軽やかで素晴らしかったのが大きな理由で、彼女のキトリ(ドン・キホーテ)は結局行かないことにしたけど、彼女にぴったりのこの役で充分見られて満足ということにします。
3日の白鳥の湖(→こちら)に続いてボリショイ二つ目でしたが、昨夜はスパルタカスも良かったし、来週土曜日のドンキホーテのダブルヘッダーで盛り上がったボリショイ公演は終わります。
でも、長年ロシアバレエを招聘してくれたお爺さんが最近死んでしまったので、果たしてこれからも来てくれるのでしょうか?