<6th Feb Mon>
今週は4連ちゃんでオペラふたつ、コンサート、バレエ。 今夜はハイライトとも言うべきキーシンのピアノリサイタルでしたが、明日はムンタ君が降りて一気に楽しみが減ったバレエ「オネーギン」。
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ウィグモア・ホール先月6回目は、1月31日のマウロ・ペーター(→こちら)。
スイス人のテノールで、2017年9月のROHの魔笛でなかなか素敵なタミーノ王子だったので(→こちら)、例のシニア割引で18ポンドでH列の真ん中辺りをゲット。近過ぎず遠過ぎず、一般的にはベストな辺りでしょう。
全てゲーテの詩に基づいたシューベルトの歌曲でしたが、この日はシューベルトの誕生日だそうで、生きていれば223歳(因みに、ベートーベンが生きていれば12月で250歳)。 だから、ことさら言葉にこだわる人がいつもより多かったのかもしれず、隣の爺さんが私に「ドイツ語わかるのかね」と。「いーえ、全然」、と答えたら、「じゃあ、なんでここに来たんだ? 時間つぶしか?」、ですって。その爺さん夫婦は演奏中に喋るというあり得ない人達だったので余程席を移ろうかと思ったけど(空席だらけ)、折角の良い席だから我慢。こういう時は皆「誰か注意してくれないかなあ」と思ってるのですが、このホールでは若年の私は言えませんからね・・。
歌は、最初ちょっと輪郭がぼやけてて私の好みじゃないと思ったけど、徐々に良くなって、2日前のカルク嬢(→こちら)には及ばないけど、カウフマンやダムラウの伴奏もする有名なヘルムート・ドイチェ先生に値するパフォーマンスとなりました。彼の伸びやかな声は小劇場の歌曲よりも大劇場でのオペラ向きですが。
しかし、ROHで観た時に、「背丈もあって顔も悪くないんだから、これ以上太らないでね」、と思ったのに、なんと更に肉がついて、縦横でかいクマゴローになってたのは残念。 貴方のようなテノールがオペラで二枚目役をやってイメージアップしなければいけないのに、責任感がなさすぎる
実は私、彼のタミーノ王子を5月にベルリンで観るのですよ。もちろん彼が目的で行くわけではなく、クラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)追っ掛けのついでですが、2015年5月にシラー劇場で観た素晴らしいプロダクションで(→こちら)、パパゲーノはその時と同じメッチャ格好良いバリトンだから、マルーロ君も負けないように王子様らしく見えるようにダイエットしてよねー。
更に、マウロ君は来シーズンにまたWigmoreに来てくれます(2月20日)。 ドイチェ先生は来年4月7日にディアナ・ダムラウとここに来てくれます。