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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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エフゲニー・キーシンのベートーベン尽くしリサイタル @バービカン

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<9th Feb Sun>

警戒しろと言われた程の大風ではなかったけど、こういうグレーな冬の日に家にいるのは楽しい。(追記:午後に台風みたいになりました)

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2月6日はバービカンでエフゲニー・キーシンのピアノリサイタル(→こちら)。

 

面白いことに、ほぼ毎年あるバービカンのキーシンの切符代は上がったり下がったりしますアップダウン。 去年はたしか最近にしては安くてかぶりつきの枚数割引が約41ポンド(ってことは一番高い席はおそらく65ポンド)ですぐ売り切れたので、今年はかなり強気で最高値81ポンド(私のかぶりつきは枚数割引で約52ポンド)。 もっと高い年もありましたが、今回はビミョーな値段にも拘わらず早くから売り切れたのはベートーベンのおかげ? 来シーズンはおそらく今月中に発表になる筈ですが、いくら高くても行きますとも!!

 

Evgeny Kissin piano

Beethoven Piano Sonata No 8, Op 13 Pathétique

15 Variations and a Fugue, Op 35
Piano Sonata No 17, Op 31 No 2 Tempest
Piano Sonata No 21, Op 53 Waldstein
 
ベートーベン生誕250年なので、全曲ベートーベンのプログラムで、アンコール4曲もベートーベン(バガテル2曲、6 Variations, 最後の曲目は聞き取れず)。
 
キーシンは本調子になるのに少し時間が掛かることもあり、最初の悲愴は鍵盤の押さえ具合がイマイチえー? うーん、これくらい弾ける人は他にもいるよね。世界一のピアニストで絶対素晴らしいからと初めての人を誘った私の立場はどうなる・・ガーン
このまま不調で終わる時もあるけど、幸い2曲目から本領発揮。この曲は聴いたことがないけど、変化に富んだ面白い(且つ難しい)曲で楽しめたし、後半は安定の演奏で左手の力強さと右手の繊細さが絶妙のバランスでさすがkey神(鍵盤の神様よ)。私はなぜかベートーベンにはあまり惹かれないのですが、彼が弾くと素晴らしい曲に聴こえるわあドキドキ
 
最前列でやや斜め後ろから聴く私の席だと彼の唸り声がうるさいけど、今回は静かな部分が少なかったので気にならず、一時やってた歯をカタカタさせるのもちょっとだけでした。それも臨場感あって面白いんですが、そう言えば、先回(ちょうど一年前の同じ日)は騒音で大変なことになったのに、あたかも聴こえないかの如くそのまま演奏を続けた叫びキーシンってやっぱり普通の人間じゃないわ(こちら→ キーシン )。
 
クラッカー拍手最後はほぼ総立ちのスタンディング・オベーションで、長いカーテンコールでキーシンもとても嬉しそうでしたニコニコ。出来が悪い時はブスーっとしてるんですけどね。
 
 
 
 
 
 
 

     

 

   

メモ
ブログ開始以来のキーシン記事をまとめておきます。いつも同じ席だし似たような写真ばかりですが。48歳のキーシン、ちょっと前にまさかの結婚でびっくりでしたが、見掛けはほとんど変ってないのが不思議。

 

キーシン  2006年3月 バービカン

キーシン  2007年3月 バービカン

キーシン 2009年6月 バービカン

キーシン 2011年2月 バービカン

キーシン  2012年3月 バービカン

キーシン  2012年11月 バービカン

キーシン 2014年6月 バービカン

キーシン 2015年3月 バービカン

キーシン 2016年3月 バービカン

キーシン 2018年3月 バービカン

キーシン  2019年2月 バービカン

キーシン&LSO (Davis) 2006年9月 バービカン

キーシン & LSO 2007年9月 バービカン

キーシン & Philharmonia  2008年1月 RFH

キーシン&LSO  2013年12月 バービカン

 

 

 

 

今月は、キーシンと並んで大好きなアンスネスも聴けるのが楽しみ(2月20日、Wigmore Hall)チョキ


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