<28th Feb Fri>
地方都市ブリストルでグレタ・トゥーンベリ嬢が演説。学校をサボった高校生らが、このご時勢に1万5千人も集まったとはさすが。
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ヴィクトリア&アルバート・ミュージアムのKimono: Kyoto to Catwalk(→こちら)、明日の一般公開に先駆けて、昨日のメンバー・プレヴューに行って来ました(私はメンバーではないので、メンバーの方のゲストとして)。
随分前から注目してましたが、楽しみと心配が半々。だって、出てくる写真のほとんどが形だけキモノ風のすっ飛んだ現代服なんですもの。
で、やっぱり、予想通り、ヘンテコな服が展示の大半を占め、それ以外にも普通の着物ファンとしてはうーん、と思うことも多く・・・。
まあ、着物の素晴らしさを知ってもらうのが目的なのではなく(エコだしsustainableだし、世代を超えて共有できるしetc.)、デザイン的にキモノにインスピレーションを受けた洋服がテーマなのだから仕方ないですけどね。
だとしても、昔のお姫様のための芸術品としての小袖とか同じ種類のものが並んでてワンパターンで(博物館だから当然か)、今の着物がないがしろにされてるのが着物を実際に着る身としては残念でした。
一番喜ぶのはファッションに興味ある人たちでしょうが、それ以外の人にはあまり得るものはないかも。評判はなかなか良いものの、大人気だったディオール展とは比べものにならないでしょうが、果たして切符がどれくらい売れるでしょうか・・。
写真が多いので小さくしてありますが、クリックで拡大します。
着物お出掛けにはこれ以上に相応しいイベントはないわけですが、たくさんの方が興味を持ってくださって、たくさん褒めて頂けただけでなく、着物が今どうなってるかがこの着物軍団に遭遇した人にはわかって頂けたと思います。
お洒落に着崩してブーツにベレー帽、ポシェットというハイカラさんのおかげでヴァラエティに富んだグループに。去年の秋に私が琴伴奏させて頂いた日本舞踊の先生ですが(→こちら)、同じ人とは思えない変身ぶりで可愛いらしかったこと。
入り口に、この展示のテーマを現すがごとく、古い着物とディオールが並べられて。
裁断された白い着物は、どうやって縫い合わせるかの画像もあって、なるほど。
素晴らしい刺繍の古い着物がたくさんありました。
この絵に登場する実物が展示されてました。薄物なのに素晴らしい保存状態。
出た、花魁。
こういうのが洋服デザイナーにとってはビビっと来るんでしょうね。それはいいとしても、打掛の下の着物や帯が手抜き過ぎ。
カラフルでキッシュな銘仙コーナーはミラー効果で面白い演出でした。
時代を繁栄した戦時中の七五三衣装は、日本人からすると少々ゲテモノでは? 振袖は素敵だけど。
現代の式典用も一揃いあったのですが、それぞれもっと素晴らしいのがあるでしょうに、どれもぱっとしませんでしたねえ。豪華な振袖を見てもらいたかったのに。
後半の広くて明るいスペースには今回のテーマであるデザイナーの創作ものがずらっと
誰のデザインか説明見てる余裕がなかったのですが、高橋ひろこさんの白黒の一枚のように、普通に着られそうなものから、個性的なものまで色々。
スター・ウォーズから2着。1977年の最初の作品でアレック・ギネスが着たオビワン衣装はサムライと坊さんのミックスだそうです。2009年に脇役女優が着たのは覚えてないけど。
6月21日までの開催中、途中で入れ替えるとのことなので、なんと言っても着物が話題になることはそりゃ嬉しいわけで、ブツブツ言いながらも是非また行きたいです。
コーディネート備忘録;
ギリギリでコーヒー染の梅の帯を締めたくてくすんだピンクにコモンにしたら年齢相応に地味になりましたが、他にも何人か仲間がいる場合はそれでオッケー。春らしい黄緑の小物で。