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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ROHが売り払ったホックニーの絵の顛末と、久し振りに思い出した元お金持ち

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<22nd Nov Sun>

穏やかな天気の週末をゆっくり過ごしましたが、近所の公園で既に春に咲くべき花が咲き始めててびっくりびっくり 淋しい冬を通り越して一気に春になったら嬉しいけど・・。

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お金に困ってるロイヤルオペラハウスが所蔵のホックニーの絵を売ることにして、先月のクリスティーズのオークションで11百万ポンド(手数料抜き価格)で売れたのですが、誰が落札したのか2日前に判明。

 

David Ross氏は、イギリスでは超有名なCarphone Warehouseというスマホ販売で急成長した会社の合同創始者で、7月にthe chair of the Royal Opera House’s board of trustees(理事長とでも言うのでしょうか?)に任命されたばかりの人で、嬉しいことにこの絵を2023年に修復が終るナショナル・ポートレート・ギャラリー(ロス氏はtrusteeの一人)に展示するまでROHでキープさせてもらえるようです。Sir David Websterというthe former general administrator of the Royal Opera Houseの引退を祝って1971年にホックニーDavid Hockneyにコミッションした絵ですから、とりあえずあるべき所に戻ってきてめでたいことです。

ロス氏はイギリスの人々のために購入したと言ってますが、展示すると保険料が余計に掛かる場合は無理してご披露しなくてもいいかと。私自身はこの絵を見たような気もするのですが、いつもROHに飾ってあったわけではなさそうですし。

 

芸術に寄付してくれるお金持ちは他にもたくさんいる筈で、平常時でも実際オペラハウスはこういう人たちの援助なくては成り立たないのが事実ですが、そこで思い出したのが、15年前にブログ記事にしたAlberto Vilar氏。

 

 

 

 

その後この二人がどうなったのかを調べてみたら、二人とも存命で、有罪判決を受けて刑務所で臭いメシを食ったのですが、Vilar氏は10年の刑期を2年前に終えて出所。タナカ氏は5年と短かったそうです。

ROHだけでなくメトロポリタンオペラハウスからも随分前にVilar氏の名前は抹殺されたのですが、まだ残ってたタナカ氏が設立したロンドンの名門インペリアル・カレッジのTanaka Business Schoolは2008年にImperial College Business Schoolと改名されたそうで、仕方ないけど、残念。


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