<8th Jul Thus>
オリンピックは首都圏では無観客になったということはBBCテレビのニュースにもなりました。一時は子供に観させるとか言ってて、狂気の沙汰かと呆れましたが、避けられてよかったです。イギリスは、サッカー場に観客が溢れたのが原因であろうと言われる急な感染者増加が心配なレベルにまでなりました(最新情報は感染者32,551人、死者35人)。19日から規制を廃止することになりそうで、経済のことを考えたらそれでいいと思うけど、やっぱりもっと増えるでしょうね・・。
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6月29日はROHでLa bohème。
ストーリーは、ブログを始めて張り切ってた時に書いた記事をご覧下さいですが、結核で死んでしまう貧しいお針子と詩人の悲恋。
キャストは2チーム。
Aチーム (ストリーミングはこちら)
Bチーム
期待通り、細くて透き通った美声のミミにずっと聞き惚れっぱなし。声量なくてもよく通るし、私の好みの声。小柄で清楚なのも好感。ここの若手アーチストだった時はぱっとしなかったけど、成長しました。
ま、シモーナちゃんさえ良ければ、あとは期待してないしどうでもいいのですが、やっぱりテノール君もは予想通り、がっかりでした。時折立派な声が出るけど、バリトンっぽくて惹かれないし、ほとんどの場面で声量がしょぼい。ルックスは悪くないけど私好みではないし。
男性で一番良かったのは準主役のマルチェロ。ユリ君はここの若手アーチストの時からちょい役で嫌という程聴いてて、まあ上手だけどどうってことないと目もくれませんでしたが、恋に苦しむこのマルチェロはなかなかチャーミング。
ムゼッタは、濁った声が不快だけど、ド派手なルックスと大袈裟な歌い方と芝居が役にぴったりで、清楚なミミとの対照もあるべき姿。 他の男性二人は可もなく不可もなく。
指揮者は、長い間ここでコーラス・マスターだった人ですが、やっぱり、ちゃんとした劇場の演奏は良いですね。この2日前に聴いたホランド・パークの椿姫の小編成オケとは比べ物にならないくらい美しく響きました(その椿姫は歌手が素晴らしくて泣くほど感動したので(→こちら)、全体としては椿姫に軍配上がりますが)。