<17th Sept Fri>
イギリスではワクチン3度目のブースターが始まったのですが、私は明日で2回目接種からちょうど半年になるので、近いうちにオファーが来るかな。
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メンバーになったナショナル・トラストへの日帰り訪問が続いてますが、9月15日は車で北西に1時間10分のヒューエンデン・マナー Hughenden Manorへ。
ヴィクトリア女王が寵愛した首相として知られるベンジャミン・ディズレーリBenjamin Disraeli(1804-1881 日本語ウィキ→こちら)が1848年から死ぬまで住み、 1947年にナショナル・トラストに寄付された屋敷で、元々は1740年代に建てられたのですが1840年代に大幅に改修されて、内部はヴィクトリア時代そのもの。
ユダヤ人で学歴もないディズレーリは実力でのし上がって2度首相となり、ヴィクトリア女王をインドの女帝にしたことで有名ですが、こんな立派な屋敷に住めたのは、お金目当てで結婚した12歳年上のお金持ちの奥様のおかげ。でも、夫婦仲はとても良かったそうで、彼女は彼のお父さんの記念碑も建立。
20数年ぶり、3度目の訪問ですが、ほとんど覚えてなかったし、ちょっと離れた教会や記念碑にも今回は初めて行き、平らなイングランドでは珍しく、チルターンという丘陵エリアなので坂道が多くて歩くの大変でしたが、お天気も最高で良い運動になりました。起伏のある景色はきれいだし。
色んなお屋敷それぞれ特徴がありますが、ディズレーリが住んでる時のものがほとんどそのまま残ってるのが興味深い点です。
表玄関
屋敷の裏と庭。ここには無料で入れるので、近くに住んでたらデッキチェアでくつろげます。
ダイニング・ルーム。小柄だったヴィクトリア女王がここで食事した時に、彼女を見下ろさないようにディズレーリが座る椅子の脚を少し切って低くしたんですって。一番こちらに近い椅子がそれですが、そういう気遣いが女王様を喜ばせて、伯爵にまでしてもらえたんでしょうね。
暖炉の上は奥様の肖像
玄関近くの部屋
トーマス・ローレンスの絵があるdrawing roomと書斎
若い時はハンサムだったのに、こうなっちゃいましたか・・
暖炉の上のヴィクトリアとアルバートの絵は直筆サイン入り
装飾天井はディズレーリ改装したそうです
二階から眺めるお庭。丘も見えます
戦争中に戦闘用地図作成に使われたのが、そのまま残ってます
厩のカフェでお茶とケーキ。walled gardenはリンゴ果樹園みたいでした。
丘が目の前に迫る景色はイングランドでは珍しいです。
少し離れた丘の上に、奥様が内緒で建てたディズレーリのお父さんの記念碑が。塔のすぐ左の彼方に見えるのがお屋敷。近かったらばれちゃいますもんね。
ディズレーリが埋葬されてる教会で、ヴィクトリア女王は葬儀に出席するわけにはいきませんでしたが、数日後に弔問して祭壇横に記念碑も寄贈。