<28th Sept Tue>
明日はいよいよ自民党総裁選の投開票ですね。日本の政治討論会なんぞ観たのは初めてですが、面白かったです。
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バービカンも通常に戻って新シーズンが始まり、まず9月23日にトーチャンとヴァイオリンのリサイタルに行きました。
活気が戻り、お天気も良かったし、開演前に一服する人たちで賑わう夕暮れ。
ニコラ・ベネデッティはスコットランド出身の34歳で、16歳の時にBBC Young Musician of the Yearで優勝。それ以来一度は生で聴きに行こうと思いつつ、コンチェルトだけではつまらないし、と思っていたら、ソロ演奏するというので、これだ!と 。久し振りにバービカンのかぶりつき席に座れるのも嬉しくて溜まりません。
ニコラはイギリスではルックスも良いので有名ですが、世界的な知名度はわからず、さてどれ程の腕前なのでしょう?
足元にデジタル音符を足で踏んでめくる機械が置いてあるのですが、いざ演奏という時になって、「あら、いけない、電池が切れそうだから、ちょっと待ってて下さいね」と言って数分間引っ込んでしまうという、のっけからありえない展開になりました。そう言えば、ユジャ・ワンもそうだった・・。誰かチェックしないの?
最初のバッハは・・・、うーん、練習不足なのか、駄々草な感じがして、がっかりでした。やっぱりこの子は可愛いだけで人気なのか・・?。
目がチカチカするようなビビッドなオレンジ色の衣装も曲の雰囲気に合わないし。
後半は衣装を変えて登場。ビジュアル的にはとても魅力的なニコラ嬢、焼けた肌が引き締まって、弓を動かすに連れて肩と腕の筋肉の動きもよくわかるし、谷間も見えるオッパイがプルプル、長いブラウンの髪が揺れるのもうっとり
後半は打って変わって前衛的で超絶技巧の曲ばかりでしたが、こちらは練習もしっかり出来てるようで、素晴らしい演奏でした。短いEugène Ysaÿeユージェニー・イザイ(1858-1931)もシャープで良かったですが、CDも出してる最後のWynton Marsalis(1961- )は圧巻。 ジャズ・トランペット奏者なのに、こんなのが作曲できるってわけ凄い
ここのかぶりつきに座れる日をどれほど待ちわびたか・・。この一年半、時々コンサートはやってましたが、この至近距離エリアは閉鎖だったので。
アンコールはスコットランド出身のニコラ嬢に相応しいロバート・バーンズの詩によるA Red, Red Rose。メロディだけでしっとりと演奏してくれて、最後は打って変わった優しい雰囲気で終わりました。
世界一上手だとは思いませんが、目の前で美人の生の音をたっぷり聴けたのは幸せでした