<3rd Aug Wed>
72ケ国参加の(但し英国はイングランド、スコットランド、ウェールズに分かれてる)のコモンウェルス・ゲームといういわば英連邦のオリンピックがバーミンガムで開催中で、昨日はシャーロット王女が水泳を観戦してました。見てると泳ぎたくなるわあ
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7月29日に行ったグラインドボーン・フェスティバル・オペラについては、有名な正装の芝生ピクニックやレストランでの食事について→こちらと→こちらで書きましたが、今日はパフォーマンスについて。
心配だった交通ストライキの影響も受けなかったし、お天気も最高だったし、幸運が重なって理想的なグラインドボーン詣でだったわけですが、肝心なパフォーマンスが駄目だとテンションが一気に落ちてしまうところ、これが素晴らしかったのでした。
若い妻を娶ろうとする中年男を罠にはめるオヤジ虐待物語の内容は以前の記事でご覧下さいですが(→こちら)、今年5月にROHで観たのより(→こちら)パフォーマンス面ではこっちの方がうんと良くて、★★★★★評価も出てます。
Conductor Ben Glassberg/Director Mariame Clément/Revival Director Ian Rutherford/
Designer/Julia Hansen/Lighting Designer Bernd Purkrabek
Orchestra of the Age of Enlightenment
Don Pasquale José Fardilha
Dr Malatesta Huw Montague Rendall
Ernesto Josh Lovell
Norina Erin Morley
A Notary Matthew Nuttall
Servant Anna-Marie Sullivan
メンバーである知り合いが「行きたいオペラがあれば切符買ってあげるから」と仰って下さったので演目をチェックしたところ、ロックダウン中に見まくったオペラ映像で気に入ったテノールが出てるのを発見。好きなオペラだし、バリトン君もちょっと前にROHで聴いて抜群に良かった若いイケメンだし、ソプラノは一流劇場でたくさん主役で出てる人だ。タイトルロールのおじさんは知らない人だけど、この3人が出れば悪い筈ないので、迷わず決まり。希望通り最前列の真ん中という席が取れて半年近く楽しみにしてました。
期待した三人はそれ以上に上手だったし、タイトル・ロール役のおじさんもやり過ぎなき演技で好感持てたし、セットはシンプルながら滅多に拝めないクラシックな衣装とカツラも可愛いし、観てる間中、私は嬉しくてニヤニヤしてました。目の前のオケが時折うるさいのが気になりましたが、これなら切符代(202ポンド)も惜しくない。若いイケメン二人で目の保養も(オペラではこれは少ない)。
ジョッシュ・ラヴェルはウィーンのアンサンブルのカナダ人で、私好みの細くて甘くて高音がきれいに伸びるテノール。生で聴くのは初めてでしたが、期待通りの歌唱で始終うっとり。
マラテスタ医師役のバリトン、ヒュー・モンタギュー・レンドールは、2021年9月のROHの魔笛(→こちら)でめちゃくちゃ明るくて面白くてチャーミングだった少年のようなパパゲーノ。今回はコメディを上手にこなしながらもしっとり色気のある上品な美青年ぶりで魅了された人続出でしょう。まるで彼が主役。イギリス人でまだ二十代の彼、又どこかで聴く機会があるでしょう。
アメリカ人エリン・モーリーは2016年3月のオルランド(→こちら)でコロラチューラの上手さが忘れられませんが、アメリカ人の彼女はメトの映像でも何回か観ました。愛嬌のある顔がノリーナにぴったりの爆笑演技。軽やかにコロコロ回る歌もめちゃ上手。
コーラスの出番は少なかったですが、一気に華やか。
こんな良い席で観られてラッキー 折角こんな所まで来たんですものね。
お洒落した人ばかりなのも雰囲気を盛り上げてくれます。