<5th Feb Mon>
チャールズ国王が癌と発表されました! 祖父のジョージ6世も癌で亡くなりましたしね。ハリーがアメリカから見舞いに来るようで、一波乱ありそうです。
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ピルグ組(→こちら)、無名組(→こちら)に続き、2月1日にアンジェラ・ゲオルギュー組に行きましたが、他の二組とは全く違うコンセプトのラ・ボエームでした。
58歳のアンジェラが若い娘を演じるのはかなり無理があるわけですが、結核で死ぬ薄幸のミミを演じよう演じさせようという気はさらさらないようで、もうこれは全くのアンジェラ・ゲオルギューのワンマンショー。重いつけまつげに銀色の濃いアイシャドーでまるでリサイタルのような化粧と振る舞いでした。
声は当然かつての艶と声量はなく、貫禄と媚だけのミミも珍しいので面白かったですが、さすが大スター、たくさんの人がスタンディング・オベーションしてました。この日の演技と歌に対してではなく、長年の活躍に対する拍手でしょうが。
ロドルフォのステファン・ポップはこの衣装だと更に太って見えてルックスはまるでミニ・パヴァロッティ。他の三人の男性が皆さんすらっとした美男子だったので容貌の貧しさが更に目立ちました。歌が下手なのは知ってたので失望はしませんでしたが。
残念だったのはムゼッタ役のシモーナ・ミハイ。この役で数年前に素晴らしかったのに、この日は全く地味で歌もぱっとせず、アンジェラの引き立て役でしかなかったのは、まさかわざと?
というわけで、3チーム全部観た中でベストなのは文句なくピルグ組。彼はもちろん、ミミ役が素晴らしかったですから。ドラマも含めたオペラとしての出来という意味で次に良かったのはムゼッタが素晴らしかった無名チームでしょうか。アンジェラ組は枠外。
オーケストラ・ストールのすぐ外に半円形の小さなロビーがあり、色んな写真が飾ってあるのですが、ROHの1994年の椿姫で一躍スターになった時のすらっとして美しいアンジェラの写真もあります。
インターバルにこの写真の下に座ってたら、アンジェラの年下彼氏のお兄さん(だと思う)が何人か連れて写真を示しながら「ちょうど30年ですね」と言ってました。元歯医者の彼氏と顔はそっくりで背がもう少し高くて更にハンサムなのがお兄さんなんです。