<29th May Wed>
ブログは写真を選ぶのが一番時間が掛かるのでなるべく撮る写真の数を減らそうといつも思ってるのに、一昨日のバレエと昨日のオペラで沢山撮ってしまい(カウフマンとムンタ君だし)、今日はその整理でえらく時間が掛かってしまったわ。
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5月29日は11時半開演のアンドレア・シェニエのリハーサルに行きましたが、ヨナス・カウフマンが果たして出るのかが皆の関心事。だって、2020年のフィデリオは途中で降板、2022年の道化師等二本立ては両方降板、2023年のウェルテルはリハーサルと初日だけ出演というキャンセル魔ですからね。ROHとしては豪華顔ぶれだった16日のパッパーノ・ガラ(→こちら)では元気なかったですしね。
なので、最初にアナウンスする人が登場した時は誰しも「やっぱりカウフマンは出ないんだ・・」と思った筈。そうではなくて、「これがパッパーノが指揮する最後のリハーサルです。終演後に彼の本のサイン会します」ということだったので、一気に主役がパッパーノになり、カーテンコールでも一番大きな拍手。
フランス革命時に実存した詩人であるアンドレア・シェニエと貴族の令嬢の切ない物語で、叙情的な音楽とまともで美しいマクヴィッカーのプロダクションのセットと衣装は素晴らしくて、どのオペラもこんなだったらいいのにと思う程。
本気出さないこともあるリハーサルのパフォーマンスで判断してはいけないのですが、カウフマンは手を抜かずに一生懸命やってるのはよくわかったけど、やっぱり絶好調ではなくて、カーテンコールでも笑顔が少なかったです。果たして本番に出てくれるのかしら? 初日は明日(30日)でいまのところ彼が出ることにはなってますが。
ヒロインのソンドラ姐さんの濁った声とモンゴル人バリトンのエンクバットの演技力のなさは予想通り。一番美声だったのは召使役のカティア・レドゥーだけど歌う場面はちょっとだけ。カウフマンが回復して絶好調にならなかったら、パッパーノ大将が指揮するオーケストラ演奏を楽しみにするしかないかもと思いつつ、あと2回行きます。
Music UMBERTO GIORDANO/Libretto LUIGI ILLICA by arrangement with CASA MUSICALE SONZOGNO DI PIERO OSTALI/Conductor ANTONIO PAPPANO/Director DAVID MCVICAR/Set Designer ROBERT JONES/Costume Designer JENNY TIRAMANI/Lighting Designer ADAM SILVERMAN/Choreography and Movement ANDREW GEORGE
Andrea Chénier JONAS KAUFMANN
Maddalena di Coigny SONDRA RADVANOVSKY
Carlo Gérard AMARTUVSHIN ENKHBAT
Madelon ELENA ZILIO
Contessa di Coigny ROSALIND PLOWRIGHT
Bersi KATIA LEDOUX
Major-Domo SIMON THORPE
An Old Gardener RICHARD HOLLIDAY
Pietro Fléville WILLIAM DAZELEY
Filandro Fiorinelli RICH GITTINS
The Abbé ALED HALL
Mathieu JAMES CLEVERTON
Orazio Coclite MICHAEL KENNETH STEWART
The Incredibile (An Incroyable) ALEXANDER KRAVETS
Roucher ASHLEY RICHES
Maximilien Robespierre ANDREW HOBDAY
Madelon’s Grandson HARRY SANDRINGHAM
Fouquier-Tinville EDDIE WADE
Dumas JAMIE WOOLLARD
Gravier de Vergennes RICHARD HOLLIDAY
Laval-Montmorency IRENE HARDY
Idia Legrey JUDITH GEORGI
Schmidt JEREMY WHITE
終演後の2時20分頃からポール・ハムリン・ホールでパッパーノの新刊書My Life in Musicのサイン会が始まり(右上のコーナー)、かなり長蛇の列。夕食会までの時間潰しに様子が見える所でネトフリ観てたのですが、パッパーノ大将は一人一人丁寧に対応して、4時まで掛かりました。
最後は関係者と写真撮影。