<17th July Wed>
昨日はムスメが遊びに来てくれて三人で家でゆっくりして散歩すら行かなかったけど、今日はロンドン動物園に行って沢山歩いたのでいいことにしましょう。
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7月14日、午後にROHでトスカを観たあとはWigmore Hallに27才の中国系カナダ人ピアニストのブルース・リウを聴きに行きました。両方トーチャンと一緒。
これまでロンドンでは(私の知る限り)PhilharmoniaとRoyal Festival Hallで2回コンチェルトを弾いてくれましたが(2022年3月10日に辻井伸行さんの代役でチャイコフスキー2番→こちら)と(2024年4月7日のラフマニノフ2番→こちら)、これが「待ってました」ロンドン初リサイタル。
ずっと売り切れだったのに当日はぱらぱら空席があったのはサッカーのヨーロッパ選手権の決勝にイングランドが出たのと重なったからでしょう。私たちは手は見えない最前列の真ん中でしたが、左横のベスト席が二つ空いてたので移動して、手が見られたのはラッキー。ここではあまり見かけない中国人(特に女性)が当然たくさんいて、いつもと違う雰囲気でした。
私が一番感激したのは最後のショパンで、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の村娘ツェルリーナとのデュエットをピアノに編曲して、お馴染みのアリアがなんとも難しくも美しいピアノ曲になりました。以前誰かの演奏で聴いたことはあると思うのですが、もっとどんどん多くのピアニストに弾いて欲しい曲です。ラモーも良かったし、後半が素晴らしく、五つ星レビュー(→bachtrack)も当然。アンコールはおそらく3曲で、最初がバッハだったのは嬉しかったです。
コンチェルトだけでは「充分聴いた!」という気にはなれないので、やっとリサイタルで聴けて(しかも最前列の最高の席で)聴けて大満足
舞台後ろのグリーン・ルームに行くつもりはなかったのですが、お隣の席の日本からこのコンサートのためにいらした彼の大ファンのM子さんをご案内するために、私たちも行きました。
一番乗りでしたが、いつものようにすぐにはグリーンルームに入れてもらえず、ブルースが着替えるのを待つことになったのですが、彼がまずちょっと出てきた時に、何度も会って顔見知りのM子さんはLPレコートにサインしてもらってプレゼントも渡せてよかったです。彼が着替えた後にグリーンルームで幸せそうなツーショット写真もお撮りして喜んで頂けました。
こんな美人が日本から駆けつけてくれて、ブルースも嬉しいでしょうね。M子さんのお陰で、私たちにとっても思い出に残るコンサートになりました。
この中国人女性はブルースの叔母さん。列では私たちの後ろにいたのに、「私は彼の叔母だから!」と強引に前にしゃしゃり出てきた典型的な中国人。そう言えば、彼女が「ブルースの母親も来てる」と言ってたのですが、お母様は控え目でお行儀良く列で待ってらしたのでしょうね。
尚、きっとグルーンルームに入りたい人が長い列を作る筈と思ったのに意外と少なくて不思議だったのですが、ホールの裏口の外でファンが20~30人待ってました。その時は切符が買えなくて出待ちだけ来たのかとも思いましたが、後ろの部屋で会えるというWigmore Hall特有のファンサービスを知らない人がそこで待ってたのかも。