<26th Dec Wed>
昨日食べた七面鳥、脚なしボディ肉だった上に半分はオニーサン夫婦に持ち帰ってもらったんですが、それでもまだ凄い量が余ってて、すでにターキーと聴くだけでうんざりというのも例年通り。皆がそうだから、ターキーって年一度しか食べてもらえないのよね。
今日はボクシング・ディで、バーゲン戦闘開始なんですが、私は自宅ひきこもり。お金節約したい人はブログがお勧めです。時間掛かってそんなヒマなくなりますから。
さて、明日から仕事だし、今年観たものを今年中に書き終えるのは無理だと悟りましたが、どうしてもというものだけ、ぼちぼち片付けていきましょう。自分が老後(もうすぐだ!楽しみだ!)に思い出しながら読むために書いてるんだから、1ケ月くらい遅れてもいいのよ、といつものように開き直って。
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結局、アラーニャの愛の妙薬には11月13日、23日、28日、12月1日と4回行きました。彼が出る日の切符は(キャンセルにも備え)7回分全て押さえておいたのですが、うち3回はキーシンのリサイタル、ダニール・トリフォノフのリサイタル、ミュンヘン旅行の前夜ホテル滞在という理由でギブアップ。12月1日は迷った末、NYメトのHDライブ「皇帝ティートの慈悲」を蹴ってまでこっちに行きましたけどね。ちょっと待てばテレビで観られる映像よりは生で聴く機会の方が貴重ですもんね、やっぱり。
11月13日の初日(→こちら )と2回目の日の出待ちの様子(→こちら )についてはすでに書きましたが、その後も写真いっぱい撮ったので、3回分まとめて載せておきます。誰もキャンセルしなかったので同じ顔ぶれでつまんないですけど、右から左からそれぞれ2回づつ観られて理想的でした。
オペラについては→こちら でどうぞですが、ローラン・ペリー演出ののどかで温かい雰囲気1950年代のシシリアという設定のプロダクションで、私は嫌というほど観てますが、小さな犬がワンワン吼えながら舞台を横切るシーンがいつも一番受け、私が座る舞台横の席からは舞台裏も見えるので面白さ倍増。
L'elisir d'amore
アラーニャ、6月のラ・ボエームは良かったけど(→こちら )、その後はキャンセルもしてたらしいし、10月末のROHロイヤルガラ(→こちら )では惨めだったので、今回は一体どうなることやらと不安でしたが、期待が低かったせいもあり、絶好調からは程遠いものの、なんとかスター歌手の面目は保てたかと。
私が行かなかった2回目(11月16日)は、なんと歌詞を忘れて立ち往生というあるまじき事態に陥ったそうですが、回を重ねるごとに段々回復良くなっていったというのが私の感想。特に私にとって4回目の12月1日は、それまで乾いて聴こえた声にアラーニャらしい甘さが戻り、そこそこうっとりできました。49歳、これ以上上手になるわけないですが、もうしばらく頑張って欲しいものです
歌では本領発揮はできなかったけど、芝居はさすがの貫禄と余裕で、彼自身も楽しんでるようでした。どう贔屓目にみてもおっさんっぽくなったアラーニャにこの役はぴったりとはもう言えませんが、これまでのネモリーノとは衣装も全く違って、きっとアラーニャ自身のアイデアでしょう。ランニングシャツで肌も露わにしてちょびっと露出狂?遺産が転がり込んだネモリーノが女性に大もてになる場面ではパンツ一丁でしたもんね。でも見せたがりの彼も、女性数人に脱がされてパンツ一丁になる場面はアクシデントを怖れてか(私みたいに双眼鏡で凝視してる輩もいるし)、途中からズボンをずり下ろされるのは止めちゃいました
でも、はじめて生で観るコミカルなアラーニャは、期待通り素晴らしいエンターテイナーだったので、有名アリア「人知れぬ涙」が力を抜きすぎてイマイチだったのは大目にみましょう。
アディーナ役のポーランド人ソプラノのアレクサンドラ・クルチャクはROHによく出てくれて、軽やかでよく伸びるスムーズな声が大好き。2007年のプレミアムも彼女でしたが、「えー、又なの~、ブツブツ、面白くないわ~」、とは全く思わず、彼女なら何度聴いても飽きません。今回も、たとえアラーニャが全く出なくても、彼女のために3,4回は行きましたとも。
でも、今回はちょっとなめらかさが不足で、こんなことはじめてなのでちょっとがっかり。アラーニャ同様、段々良くなって、最後はちゃんと回復してうっとりさせてもらえましたけど。
他ではリゴレットとかもやってるのに、なぜかROHではコミカルな役ばかりなんですが、キュートでおきゃんな彼女には一番向いてるので、同じような役ばかりでも何度でも行きます。
アラーニャとも相性もぴったりで、とても息が合ってる二人は、きっとプライベートでも仲良しなんでしょうね
そう言えば、最近、ゲオルギュー奥様のFBに登場しないアラーニャ、私が出待ちした時はリュクサンドラ・ドノセと待ち合わせて恋人同士みたいだったし、あちこちで充分お楽しみなのかも。それで若々しさを保てるのなら、ファンの私は応援しますよ。
インチキ薬売りのドゥルカマーラ役の巨漢アンブロージョ・マエストリは、リゴレットやファルスタッフではしょぼい声だったのに、今回は毎回すごい声量で元気にぶっぱなし続け、芝居は大味だけどその声だけの迫力で大受け
4人の主役の中でもし誰かがキャンセルして代役になるとすれば、アディーナに言い寄るベルコーレ軍曹で、ファビオ・キャピタヌッチの端正な歌唱と芝居は上手だけどコメディセンスがいまひとつなくて退屈。プレミエのルードヴィック・テジエみたいに大袈裟なキザっぷりで笑わせて欲しかったです。
喜劇オペラはお得意なはずの指揮者ブルーノ・カンパネラですが、今回はなんかテンポがのろくて、わくわくするようなリズム感が感じられませんでした。
↓ カーテンコールは毎回、最後に幕が下りてくる時の大袈裟アクションが面白かったです。
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