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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ラ・ボエーム長期レース、最後から2つ目のチームの出来は?

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<3rd Mar Sun>

おひなさま今日はひな祭り。実家から二人だけのお雛様も持ってきてるけど、我が家のお姫様が家を出てしまった今では飾る気にもなれず。母の日と一緒だったら良かったのに、それは来週末。

2週間も経ってしまいましたが、全チーム制覇を狙うラ・ボエームは記録に残しておきましょう。全部終わったら、成績付けてベスト&ワースト決めるつもりですから。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

去年の3月から今年の3月までパラパラと散りばめて24回もやるROHのラ・ボエームもいよいよ終盤に差し掛かり、私は計10回行く予定なのですが、2月18日が8回目でした。


数チームあるうち、ロンドンでの知名度からするとこのチームが一番下だけど、さすがROHの看板プロダクション、切符の出足はぱっとしなかったけど、結局めでたく売り切れたようです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

Director John Copley
Designs Julia Trevelyan Oman
Lighting design John Charlton

Conductor Alexander Joel

Rodolfo

Teodor Ilincai
Mimì Anita Hartig
Musetta Sonya Yoncheva
Marcello Gabriele Viviani
Schaunard Alessio Arduini
Colline Marco Vinco
Benoît Jeremy White
Alcindoro William Robert Allenby


直近のボエーム(→こちら )は名前も知らなかった女性二人がチャーミングだったのですが、今回も同じで、こんなことならもう一度くらい買っておけばよかったわ・・・(こうして、私はROHにずるずると通いつめることになるわけで、時間がいくらあっても足りませ~ん汗)。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ミミ役のアニタ・ハルティグは若いルーマニア人ソプラノですが、容姿や雰囲気も含めると、今まで観たたくさんのミミの中でベストではないかしらアップ


声も魅力的でしたが、若くてほっそり猫背気味で眉間に皺のはかなげな風情はまるで結核で死んでいく可哀相なミミそのもの。この役であちこちで活躍中のようですが、さもありなん。ROHもちゃんと将来有望な歌手をウォッチしてて、でかした、あっぱれクラッカー


アニタ嬢、来シーズンはパリのボエームに出ますが、世界中のオペラハウスがミミ役なら是非彼女を、と奪い合うことでしょう。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     

ムゼッタ役のソニア・ヨンケヴァは名前だけは知ってましたが、張りのある声がビンビン響いて、これまた素晴らしかったことラブラブ


とくに華やかな美人顔ではないけれど、しゃんと姿勢よく胸を張り満面の笑みで自信たっぷりの態度がこれまた最高のムゼッタで、たまには違う側から観てみようと、ムゼッタのワルツが全く見えない右側に座ったことが悔やまれます。


ちょい役ムゼッタには勿体ないソニア嬢、来シーズンは彼女もパリに出演してBチームながらルチアを歌うし、来年5月にはアムステルダムでファウストと大躍進中。私の遠征先の第一候補がアムステルダムなので、これで決まりか?!

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ロドルフォ役のテオドル・イリンカイは、3、4年前だったかベチャワが降板して彼が代役で出た時のボエームが録画されてDVDにもなってるラッキーな若いテノール君。私はその日ではなく、元々イリンカイ君だった日に観に行ったのですが、声が細くて声量に少々問題ありでしたが、チャーミングな好青年ぶりがロドルフォにぴったりで、イメージ通りでアップに堪える彼が画像になってラッキーだったじゃないの、と思ってます。


で、久し振りに登場するイリンカイ君がどれくらい向上してるか楽しみだったのが、実はちょっとがっかりでした。

まず、まだ若いのに、かなりふっくらしてしまって、これではデブの一歩半手前だブタ 


ま、それは仕方なく許すとしても、肝心の歌がねえ。声量だけは進歩したけど、高い音と低い音のつなぎがスムーズではなくゴツゴツで、しかも高音になるといきなり張り上げる声が硬くて・・・むっ。個性はないけど声は悪くないので、これは今後テクニックでカバーしないとまずいでしょう。


彼も来シーズンはパリで歌うことになっていて、マダムバタフライのピンカートンですが、まともなプロダクションの場合は白い軍服とか着るかもしれなくて、格好よく見えるためにダイエットしようね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


舞台横の席からはカーテンコールの時に裏の様子が見えたりするのが面白いんですが、左のガブリエル・ヴィヴィアーニは地味だけどなかなか良いマルチェロでした。でも、バリトンには興味のない私、たしかここで見たことがあるのですが思い出せません。(おそらく同じマルチェロ役でしょう)。

他の低音男性二人も充分合格でなかなか魅力的だったので、皆さん若さに溢れて、一応全チームに行っておこうといくらいの軽い気持ちでしたが、特に素敵な女性二人のおかげで期待以上に楽しめて満足。



残すところ2回となった私のボエーム祭、トリはいよいよ今月9日と12日のヴィットリオ・グリゴーロ。切符は一体何ケ月前に買ったのかしら、長~~い間待ったこと。




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