<11th Mar Mon>
私は忙しくて窓の外を見る余裕がありませんでしたが、金融街シティでも雪が舞ったそうで、空気が刺すように冷たいロンドン(木曜日から行くベルリンはもっと寒い予報なので、身支度の準備中ですが、お洒落より、ます防寒)。こう寒くては明日のラ・ボエーム2回目に着物で行くのは諦めましたが、幸いおだやかだった2日前にボエーム1回目に着物で行った時のことをアップしましょう。
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3月9日の土曜日、ラ・ボエームに着物で行きました。
昭和レトロの縦縞小紋と鏡裏文の帯。形は変わらなくても、色合いに流行があるようで、不思議と同じ時代の着物と帯が相性が良いんですよね。
この着物は、実家にあったのだけれど、母によると、誂えたわけではなく、使った形跡もなし。おそらく戦争中のごたごたで誰かが食料に替えるためにに手放したものをゲットしたけど着なかったってことではないかしら?
時代遅れついで、袖丈の合うこれまたレトロな道行コートを引っ張り出してみましょう。母が女学校時代に縫った、70年以上は経ってます。
この時代のものは裏地が鮮やかな色だったようで、この着物も道行も、裏が真っ赤と真っ黄色。
この着物、柄は古めかしくても、袖丈が今の基準で普通であれば粋な一枚になれるんでしょうが、昔の娘向きに長いので、今の日本では着られないでしょう。ロンドンで着るにしても袖を短くした方がしっくりするでしょうから自分で直しちゃおうかしらんとずっと思っているのですが、自分でやる自信はさすがに無し・・・。このままでは中年ハイカラさんみたいで奇妙ですから、日本の方に写真をお見せするのも恥ずかしい・・・。
でも、時代と時を越えて私の手元にあるのも何かの縁、ということの他にも、この着物に特別の愛着を感じる理由が実はあるんです。
それは、6年前の私の誕生日に、当時は大学でアートを学んでいたムスメが作ってくれたクレイクラフトの鳥さんが着てる着物のモデルになったからです(→こちら
)。
上の写真はその時のものですが、鳥さんは高さ7センチで中は空洞。金属ネットを丸めたものがベースになっていて、フィモfimoというオーブンクレイoven clayを使って、オーブンで焼いて固めてから色を付けてあります。
羨ましがるトーチャンのためにもう一つ作ってくれた羽織袴の男性版とのカップル鳥は、これまでのムスメの作品の中で今でも私の一番のお気に入り。
つるっぱげではナンだからと、後でカツラも作ってくれましたよ(→こちら
とこちら
)。
昭和二十年代生まれですから、私だって立派な昭和レトロなわけですが、もっと古くてもまだ着られるから着物って素晴らしいでしょ?
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