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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ドンカルロの代役ソプラノ速報

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

扁桃腺炎という理由で2回目の今日キャンセルしたハルテロスの代役を聴いて来たので、大急ぎで彼女についてだけ感想を書いておきます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

Lianna Haroutounianという、たいした経歴もないアルメニア人ソプラノですが(結構おばさんなので、以下リアンナおばさんと呼びます)、


まず、見かけは、ハルテロスが長身ですらっとして首が長いので衣装が全てとても素敵に見え、さらに身のこなしも品があって貴婦人然としているのに比べると、リリアンナおばさんはハルテロスより頭一つ背が低くてずんぐりむっくり、首がないので衣装がまるで違って見え、顔立ちは愛らしいけど、振る舞いが女中さん風。


緊張していたせいか、演技はほとんどせず、表情も乏しいし、突っ立って歌うだけ。


というわけで、ルックスと演技は負けっぱなしでしたが、肝心の歌はなかなか良かったです。


声量ではハルテロスには勝てないし、歌に変化がなくて一本調子だったけど、濁りのない高音がとても美しく伸びたのが素晴らしくて聴き惚れるました。無名のソプラノにしては上出来。


「良かった~、下手くそじゃなくて。それどころか、なかなか良いじゃないか」、という観客の安堵の大拍手でカーテンコールは盛り上がり、感激のROHデビューとなりました。


他の歌手からも「良かったよ」と祝福され、オケピットで指揮者のパッパーノ大将もすごく嬉しそうな笑顔でした。


11日はまだハルテロスはキャンセルしてないのでもしかしたら出るのかもしれませんが、まあおそらく歌わないでしょうから、今日の出来で自信をつけたリアンナおばさんにリラックスして更に美しく高らかに歌い上げてもらいたいものです。私はその日も行きますので。




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