<24th Sept Tud>
朝の霧が晴れたら、日向ぼっこでもしたいようなうららかな日差しに。でも、悲しいかな、仕事が忙しい時期なのでオフィスに遅くまで居残りの私。パートタイム勤務になってゆったりできる筈だったのに、なかなか思い通りにはいきないものだ
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9月16日の月曜日、5連ちゃんの真ん中の日は、セルソ・アルベロのリサイタル。
セルソ君は、2年前のROHの夢遊病の女(→こちら )で大ファンになったスペイン人の若いテノールですから、気合を入れて最前列の席を確保しました
Celso Albelo tenor
interval
最近はウィグモア・ホールに拠点を移した、ローゼンブラット・リサイタル・シリーズですが、弁護士さんのお道楽のおかげで、ウィグモア自身のシリーズより値段が安いのもありがたいし、それよりも、これはローゼンブラット氏の意向に違いないのですが、プログラムが前半は各歌手の出身地ソング、後半はオペラのアリアという構成になっていることが多く、がらっと雰囲気が変わるのが嬉しいです。
特に今回その違いを大いに楽しめたのは、セルソ君が歌い方まで全く変えてくれたからで、前半のスペインの歌の時は実に軽やかでソフトで明るくて、うっとりするような美声。 曲の感じもナポリ民謡か太陽の香りのするようなカンツォーネ風なのが多かったので、「夏の半野外レストランでギター伴奏に合わせて上手な地元青年が甘い歌をすぐ隣で歌ってくれてる」ような感覚に陥り、うっとり
後半はお馴染みのオペラアリアで、こんなすぐ目の前で歌われたひにゃ耳がおかしくなりそうな声量でビンビン。小さなウィグモア・ホールには迫力あり過ぎですが、ご存知の通りまじかで感じるのが大好きな私ですがら、「きゃー! 鼓膜破れちゃうかも~」、と嬉しくてたまりません。
アンコールはチレアの と連帯の娘のメザミアリア。残念ながらハイCが完璧に突き抜けなくて、フローレスのようにはいきませんでしたが、そりゃフローレス王子のように歌える人はいないから仕方ないでしょ。
ハンサムでもないし特に声に個性がないので大スターにはなれないかもしれないけど、これだけ上手であれば当然すでに売れっ子のセルソ君。忙しいのに、こんな小さなホールにまで来てくれてありがとう。又ロンドンに来てね。
最近のローゼンブラットのシリーズは暫くしてからテレビ放映されるのですが(全部かどうかはわかりませんが)、それに先駆け、このリサイタルの様子が一部がすでに公式にYoutubeにアップされてます(→こちら )。(この中で、画面の右下によく出てくる黒い頭は私で~す)
ウィグモア・ホールの嬉しい伝統ですから、終了後に舞台裏のグリーンルームにPrimroseさんと一緒に真っ先に駆けつけました。
ちょいと太目でミニ丸ちゃん(マルセロ・アルバレス)という感じの素朴な好青年です。
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