<14th January Sat>
寒いけど穏やかな日差しの気持ちの良い冬の土曜日、クスン、私は会社に週末出勤。捗ったからいいけど。
夕方、新年パーティに私の着物をお召しになって下さる友人の家に寄って着付けをしていたら、突然、なんと停電に ちょうど着付けが終わったところで、ぎりぎりセーフ
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1月10日、ロイヤルオペラハウスにバレエを観に行きました。
この頃バレエにも時々行ってて、去年はなんと13回も観ました。記事にしようと写真や動画を撮ったものの、大したことは書けないし、と思っているうちに書きそびれてしまうことが多かったんですが、この日はなんせ53ポンドという私にしては大枚はたきましたからね、写真もご披露して記録に残しておきますとも。
プロコフィエフの音楽にケネス・マクミランが振付けたロミオとジュリエット、ロイヤルバレエのレパートリーの中でも人気演目でちょくちょくやってるのですが、私はおそらく7、8年ぶり。その時はたしか吉田都さんだったと記憶してますが、今回はカルロス・ファンの会社の同僚と二人で着物で行きました。
38歳のカルロス・アコスタと37歳のタマラ・ロッホは、今のロイヤルバレエのゴールデン・コンビで、タマラは結構何度か観てますが、もしかしたらカルロスをミックスでちょこっとじゃなくてフルのバレエで観るのは初めてかも。
music Seifey Prokofief
choreography Kenneth Macmillan
conductor Pavel Sorokin
romeo Carlos Acosta
juliet Tamara Rojo
mercutio Jose Martin
tybalt Gary Avis
benvolio Kenta Kura
paris Johannes Stepanek
オペラでもバレエでも私の定席となってる安いストールサークル席を結局売ってくれなかったので、仕方なくそんな高い席になったわけですが、その部分を両側空席にしたのは、以前は一部のシーンを生オケではなくテープで流してやっていたのを、今回はちゃんと全て生で演奏することにした結果オーケストラが拡張したのではないかという説もあるらしいです。
そうであれば、そりゃあ一流のオペラハウスでテープではあまりにも恥ずかしいですから生でやって頂きたいので今回の決断は立派。
が、しかし、あまりの演奏のひどさに、これならいっそ全部テープでやった方がましではないかと思いましたよ。私の席の1メートル横はオケで、そこには一際聞くに堪えない金管楽器グループがいたので不快でたまりませんでした。バレエの時はオペラとは同じオケとは思えないほど下手なんですが、ここまでひどいのも珍しいでしょう。折角プロコフィエフの音楽は素晴らしいのに、これでは台無し
これで踊りもイマイチだったら怒るけど、さすが一流のカルロスとタマラ、二人が出てる場面はオケのひどさも忘れるほどでした。最近タマラがラジオのインタビュー番組で、「カルロスと踊るときは、彼も私もアニマルだし、どちらが勝つかの競争よ」、と言ってた通り、長年のパートナーだから息はぴったりだけど、迫力のバトルでした
カルロスは、期待通り力強く且つしなやかで素晴らしかったけど、容貌的にロミオにぴったりとは言えない上にエネルギッシュなジャンプもないので、彼の持ち味が充分発揮されたとは言えないと私は思いましたが(カルロス・ファンの意見はまた違うでしょうけど)、
タマラは文句なしにジュリエットそのもので、特に表情豊かで演技上手だから、こういうドラマチックなバレエには向いてて、夏に観たバレエ版椿姫も凄く良かったです。技術的にも安定して超一流のタマラは、去年の秋に観た眠れる森の美女でも抜群でした。激しく踊っても汗もかかないし、美しくて上手なタマラ、なぜか人気ではコジョカルに劣るけど、素晴らしいダンサーです。
蔵健太さんもベンヴォリオ役(ロミオの友人)でたくさん踊って大活躍でした。リフトやチャンバラ場面も多い派手な振り付けで、去年観たワシリエフ/オシポワ組のアシュトン版ロメジュリより、こっちの方がうんと華やかで見栄えがします。
バレエにも手を広げる余裕がないので控えようと思ってはいるのですが、回りにバレエ・ファンも多いし、3月のロメジュリ、もし脇の安い席が放出されたら行ってしまうかも。やっぱりテープに戻そうってことになるかもしれないですもんね。そしたら、コジョカルかな、やっぱり。