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巨大パイプオルガンのコンサート2回

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<10th April Thus>

ニュージーランド訪問中のプリンス・ジョージ君の昨日の公務は他のの赤ちゃんたちと混じることで、ハイハイするときは常に中心となり、他の子を突っついて泣かせたり、玩具を分捕ったりして、リーダーぶりを発揮し、頼もしい限り。彼が公務を続けたら両親は影が薄くなってしまうので、これでジョージ君のお出ましは終わりだそうです。

仕事がクソ忙しいこの時期、季節労働者の私はこの1ケ月近く毎日フル出勤しょぼん。その間もお出掛けはたくさんしたので、いまだに書き掛けのコンサートやオペラがあり、今日は、その中で、ちょっと前になりますが、久し振りに登場した立派なパイプオルガンをご紹介したいです。

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ロイヤル・フェスティバル・ホールのでっかいパイプオルガンが、8年間の修復を経て3月にいくつかお披露目コンサートがあり、その中でリサイタルとオケとの共演の二つにトーチャンと行って来ました。


実はトーチャンは高校生の頃に地元の教会でパイプオルガン演奏のアルバイトでお小遣い稼ぎをしてたこともあるので特に興味があり、旅行中の教会見学でもまずオルガンが気になるようです。このホールのオルガンも、まだコンサートを全て私が選んでなかった時には二人で行ったこともあり、今回このオルガンを聴くのは実に30年ぶり以上。


8千本近い大小のパイプに4段の鍵盤、多数のペダル、舞台の幅いっぱりに幾重にも重なるパイプには開閉する扉もある複雑な仕組みは、物理オタクであるトーチャンにとっては魅力的なマシンなのでしょう。せっかく弾けるんだから、家でゲームばっかりしてないで、教会でボランティアのオルガン奏者になればいいのに。


1

まずは、3月21日にソロによるリサイタル

Louis Marchand: Dialogue in C (Pieces d'orgue, Bk.3)

Dietrich Buxtehude: Chorale prelude, Komm, heiliger Geist. BuxWV.199

Johann Sebastian Bach: Prelude and fugue in E flat, BWV.552

Wolfgang Amadeus Mozart: Adagio and Allegre in F minor, K.594

Marcel Dupre :Esquisse in E minor (Vivace), Op.41 No.2

Marcel Dupre : Esquisse in B flat minor (Deciso), Op.41 No.3

Interval

Franz Liszt : Fantasia and fugue on 'Ad nos, ad salutarem undam'


John Scott organ




統一感のないプログラムですが、トーチャンが参加した開演前の演奏者のトークイベントによると、「様々な音を聞かせるという観点から選んだ」のだそうで、なるほど、実に変化に富んだ音色を聞かせてもらえました。


ウエストミンスター寺院で弾いていたという立派な経歴を持つジョン・スコットは、曲によっては「あれっ?」と思うこともあったりして、一貫して超一流の演奏だったわけではないですが、「へえ~っ、こんなモダンで面白い音も出るのか~」、と一番楽しめたMarcel Dupreの現代曲2曲はとても上手に弾いてくれて、ペダル踏むも超スピードで全身運動の超技巧曲でした。


この日は日本からの二人のゲストのアテンドで歩き回って疲れたので結構うとうとしてしまいましたが、このユニークな2曲だけはしっかり聴きました。

バッハ等の古典曲は普通の音ですが、奇怪な音も含む新曲をどんどん作って欲しいものです(実際、いくつかコミッションしてるようです)。


尚、このコンサートは一律15ポンドでした。どの席からでもほぼ同じ音で聴けるわけですから納得ですが、私たちはいつもは高いので座れない8列目に座ったら演奏者の足もよく見えてベストでした。他の日にもいくつか別の奏者でオルガン・リサイタルがあったせいか、この日は満席ではなく空席も目立ちました。

     




2

3月26日はLPOとの共演で、オルガン曲としては最も有名なサンサーンスのシンフォニー第3番がメイン。

Francis Poulenc: Concerto in G minor for organ, strings and timpani
Hector Berlioz: Les nuits d'été
Interval
Camille Saint-Saëns: Symphony No.3 in C minor (Organ)


London Philharmonic Orchestra
Yannick Nézet-Séguin conductor
Sarah Connolly mezzo-soprano
James O'Donnell organ


     


前回のようにカラフルにライトアップはされてなくてナチュラルな感じ。あっ!、オルガン演奏者が指揮者を見るためのが3つ設置されてます。


オルガンと言えばこのサンサーンス、というくらい有名な曲でもあり、オケと有名歌手も出てたので、このコンサートはずっと売り切れてて、値段もうんと高く、私たちは2列目だったのですが、先日のリサイタルのほぼ2倍。


でも、「オルガンを聴く」のが目的であれば、断然その前のリサイタルの方が良かったです。だって、皆さん期待のサンサーンスは、「な~んだ、オルガンが聴けるのはそんなにちょびっとだけなんだ・・」、とがっかりする程少なかったし(全曲聴いたのは初めて)、オケの音も混じってオルガンの音がよく聞えませんでしたからむっ

パイプオルガン特集期間なんだから、もっとオルガンの曲を増やせばいいのに、なぜかこのコンサートには歌曲が入ってて、一体なにがテーマだったんだろう?


メゾソプラノのアントナッチが降り、代役がサラ・コナリーという贅沢な変更に文句は勿論ないし、サラ様はベルリオーズの優しくて洒落てて美しい曲をとても素敵に歌ってくれたのですがクラッカー、運悪く私たちの席からは指揮者が邪魔でサラ様の姿はほとんど見えず、従って歌声もブロックされ気味という悪条件。






前の人の頭も邪魔で、ろくな写真は撮れませんでしたが、サラ様は白い花の刺繍の薄手の黒のロングドレス。モノトーンの衣装が好きなのね。

というわけで、盛り上がったのは勢力的に動く指揮者ゼネ・セーガン率いるLPOコンサートでしたが、オルガンが目的だった私たちはリサイタルの方がより楽しめました。


来年のオルガンシリーズも既に発売されてるようなので、又行ってみましょう。折角こんな迫力あるオルガンがあるわけだし、大音量だと体が震えて気持ち良いです。







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