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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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オペレッタ「こうもり」by Johann Strauss II

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<29th Apr Tue>

地下鉄ストは予想通りほとんどの路線で間引き運転ながら運行してるようなので、明日のオペラ(ダムラウの出るトラヴィアータ)には行けそうだ。因みに、ストライキの理由はなにかというと、駅の切符売り窓口の廃止に対する不満で、廃止しないほうがいいのではないかと思う利用者も多いようなので(私も)、私たちの意見も取り入れて、ストライキなどしないで解決して欲しいものです。

すみません、昨日に続いてトビー君記事です。

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4月27日の日曜日の午後、ロイヤル・フェスティバル・ホールでヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こうもり」を聴きました。


ストーリー等は日本語ウィキをご覧下さいですが(→こちら )、要するに、銀行家とその妻がそれぞれこっそり浮気心を起こしてドタバタするコメディで、ヨハン・シュトラウスらしいウィーンの雰囲気のある楽しくて洒落たオペレッタです。


セミ・ステージということで、セットは無く芝居だけしてくれたのですが、まあ台詞も多いし英語でやるんだろうなとは思ってたのでそれはいいのですが、なんとマイクロフォンを通してだったのにはびっくり&がっかりしょぼん

まあ、考えてみれば三千人以上入るこの大ホール、仕方ないんでしょうけど、これじゃあ生で聴く価値ないじゃんパンチ!  切符は買ったものの実はギリギリまで迷ってたんですが、こんなことなら来なきゃよかったと思いましたよ、最初はむっ


でも、最初はスピーカーの音量が大きくて不快でしたが、途中であれこれ調整しながら進み(ちゃんと事前にテストしておけよなむかっ)、前から8列目(オケピットがないので、オペラハウスであれば3列目くらいに該当)の私には間もなく生に近い感じになったし、皆さん芝居が上手な上にオペラではまず望めない役柄とルックスが一致してたので、「まあ、うんとレベルの高いミュージカルだと思えば悪くないかな」、と。


Johann Strauss II : Die Fledermaus

Philharmonia Orchestra
John Wilson conductor
Simon Butteriss director, baritone, tenor, narrator, Dr Blind
Toby Spence tenor, Gabriel von Eisenstein
Aga Mikolaj soprano, Rosalinde von Eisenstein
Malin Christensson soprano, Adele
Alan Opie baritone, Frank
Pablo Bemsch tenor, Alfred
Jacques Imbrailo baritone, Dr Falke
Pamela Helen Stephen mezzo-soprano, Prince Orlofsky
Philharmonia Voices guests and servants of the Prince





45ポンドも払ってまで観に行ったのは、もちろんトビー・スペンスがお目当てラブラブ


バリトンが歌うことも多い銀行家の役なので、彼の魅力である爽やかな高音はほとんど聴けませんでしたが、燕尾服がかっこ良かったし(下着姿もご披露べーっだ!)、一番得意なのはコメディ演技のトビー君、可愛くて可愛くて、ずっと双眼鏡でうっとり凝視しちゃいましたわんラブラブ! 



アップ写真はトビー君ばかり狙ったので、カーテンコールでトビー君の隣にいない人の写真はないのですが、


クラッカー歌唱力でベストだったのはトビー君の奥さん役のアガ・ミコライというポーランド人ソプラノで(濃いブルーのドレス)、クリアな声が高らかに響いて心地良い声でした。彼女のスケジュール(→こちら )によると、今年10月に新国のドン・ジョバンニにドンナ・エルヴィラ役で出ますよ!(→こちらビックリマーク

そして、あっ!、このドンジョバのドンナ・アンナは2年前のROHの同役ですっごく良かったカルメラ・レミージョですよ(→こちら )。いいなあ。


ダウン残念だったのは、アデーレ役のストーリーのマリン・クリステンソンが精彩なかったことで、聴かせどころのアリアもあって歌唱的には銀行家妻よりも重要で、鈴のような軽やかな声で歌わなくちゃいけないのに、これではねえ。きっとスウェーデン人なんでしょう、金髪の美人なんですが。



指揮者はイギリス人のジョン・ウィルソンで、自分のオーケストラも持ってて主に映画音楽を演奏してる人のようですが、こういう娯楽性の強いのはお手のものなんでしょう、とても上手で、フィルハーモニア・オーケストラもこういう軽くてふわっとした演奏もできるんだと感心しました。ここでは珍しく正面から聴いたのもよかったのかもしれませんが。


ウィルソン氏がラジオで言ってたところによると、今回はオリジナルの形に戻しての公演だそうで、一番笑いの取る刑務所看守の一人芝居は無く、オルロフスキー公爵の正体は女性だそうです。なーんだ、カウンターテナーが歌わないのかとがっかりでしたが、そういう設定なら仕方ないし、パメラ・ヘレン・スティーヴンは充分上手だったので文句はなし。


ところで、英語版を覚えるだけじゃなく、ここまできっちり演技も練習したのに、これ一回だけではあまりにも勿体無いし効率悪いけど、ツアー組んで他でもやるのかしら、でもヨーロッパ大陸には行けないしね、と不思議だったので、昨夜ウィグモア・ホールでトビー君にきいたところ、今回はこれだけだけど、1年半後にニューヨークでやるよってことでした(たしか、メトロポリタン・オペラハウスって言ってた)。


このオペレッタは名作と思うのですが、来年1月にこれまた新国でドイツ語でやるそうですよ(→こちら )。やっぱり日本語だとやり難いんでしょうか? 




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