実はバレエにもたまに行っていて、去年は13回観ました。ブログでアップするつもりで写真と動画は撮るんですが、何を書けばいいんだろと考えてるうちにチャンスを逃すことが多いのですが、今話題のセルゲイ・ポルーニンの写真と動画は、ちょっと古いけど、折角だからご披露させて頂きますとも
10日ほど前に発表されたセルゲイ・ポルーニンSeigei Poluninのロイヤルバレエ退団は、ロンドンのバレエ・ファンのみならず青天の霹靂で、本当にびっくりしましたが、あまりに衝撃的だたったので一般ニュースとしても大きく取り扱かわれた程です。
13歳の時にウクライナからロンドンにやってきて、ロイヤルバレエースクールでバレエ修業した後にロイヤルバレエ団に入団、あれよあれよと言う間に昇進して、2年前に男性ダンサーとしては最年少の19歳でロイヤルバレエ団のプリンシパルに昇りつめたこの天才少年は、当然ロイヤルバレエの期待の星
長い間お世話になってここまでにしてくれたロイヤルバレエを突然辞めるなんて無責任で恩知らずのとんでもない話で、一体理由は何なんだ? と皆が首をかしげたんですが、それから色々新聞とかで書かれたことから判断すると、どうも、自分は新しいことをやりたいのに、型にはまった古典バレエを主に踊らされるのが不満だし、忙しいスケジュールでこき使われる割には報酬が少ない上、享楽的な性格らしい彼にはストイックなバレエ団の生活は窮屈、ということらしいです。
なんとロンドンで刺青屋を共同経営してる彼はバレエダンサーにあるまじき刺青の体になり、しかもクスリ疑惑もあったらしい不良少年。どこまでロイヤルバレエが寛容だったかは知りませんが、大切な王子様ですから、きっと眉をひそめながらも特別扱いしてもらっただろうに、大人になって人生を楽しみたい気持ちはわかりますが、天才の傲慢さと若者らしい世俗的な欲望で早まったのではないかという気もします。
ま、若気の至りとは言え、温室を飛び出したからには、この反抗精神を良い方向に生かして、さらにバレエに精進して頂きたいものです。
私は何度か彼の踊りを生で観たことがあるのですが、ジャンプ力はそりゃ凄くて、私はジャンプしてなんぼと思っているので(まるで体操競技のようで、正しい評価方法とは言えないのですが)、彼はまさに私好み。
このままだと彼目当てでついバレエにも通いはじめ、アリ地獄に陥るところでしたが、こんなことになって実はほっとしてるんです
前置きが長くなりましたが(写真と動画を記録に残したかっただけなのに)、1月11日のくるみ割り人形と、去年10月23日のバレエ版椿姫を貼っときます。
くるみ割り人形はこの日以降もう一度だけ踊った筈ですが、彼の記念すべき最後の演目となったもので、相手役は日本で生まれ育った韓国人ダンサーの崔由姫さん。この一週間前に観たアリーナ・コジョカルと比べると実力の差があまりにも大きかったのですが、セルゲイは期待通りの素晴らしさで、そんなに背は高くないし抜群の体型でもないので立ってるだけで絵になるオトコではないですが、華があって輝いてました。さっき言ったことと矛盾しますが、本当に惜しい人に逃げられたものです
しかし、天才ダンサーと言えども、いつも凄く良いわけではなく、
10月23日のマチネのマルグリットとアルマンでは、セルゲイはロールデビューの初日だったせいか、すごく緊張してカチカチでした。
余裕たっぷりで思い入れたっぷりの演技も素晴らしかったタマラ・ロッホに始終リードされっぱなしで、かなり情けないセルゲイ君、折角「彼はすんばらしいから一度観て!」と友人を引っ張ってったのに、「大したことないわね」、と思われてしまって口惜しかったですよぉ
その日はもう一度夜の公演もこなしたのですが、リラックスしたのか、新聞で良い評価をもらってましたけど。
セルゲイ君は今月17日から23日まで日本で踊るそうですので、どんな奴なのか、機会があれば観てやって下さい。(アリーナ・コジョカル・ドリーム・プロジェクトの詳細は→こちら )
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