<8th Aug Fri>
今週は家でのんびりしてることが多く、この週末に人前でお琴を弾くので練習もしてますが、洋服の整理なんぞもしたりして、「うーっ、一番迷うのは、今はきついけどちょっと痩せればはけるズボンをどうするかだな。」と、最近すっかり運動不足になって膨れてしまった我が身を鏡に写して反省。 結局捨てられなくて、頑張ってスリムにならなきゃというモチベーションに一応しておくけど、秋には日本で思いっきり食べる予定だしねえ
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ヒマなこの時期を利用してまだ書いてなかったオペラについて今更ながらですが、書き残しておきます。
リヒャルト・シュトラウスのナクソス島のアリアドネAriadne auf Naxosを観たのはなんと2ケ月近く前の6月21日で、何度も観たプロダクションのだし歌手も魅力的なラインナップではなかったので、結局リハーサルのみ。
内容やこのオペラのROHでの公演歴について2008年に詳しく書いてますのでそちらをご覧下さいですが(→こちら )、
要するに、
劇中劇でしかも悲劇とコメディが混在するという複雑な構造の中で女声3人の聴き比べがポイントの、Rシュトラウスにしては前衛的ではなく聴きやすいオペラです。
←この二人、しっとり重く歌う傷心アリアドネと、超技巧コロラチューラの浮気者ツェルビネッタが一番重要なのですが、今回はどうだったでしょうか?
Director Christof Loy
Ariadne Karita Mattila
Composer Ruxandra Donose
Zerbinetta Jane Archibald
Bacchus Robert Sacca
Harlequin Markus Werba
Music Master Thomas Allen
Dancing Master Ed Lyon
前の記事に書いた通り、このプロダクションは2002年のプレミエではナタリー・デセイがキャンセル、2004年は肥満が理由でデボラ・ヴォイトが首になり、2008年にはそのヴォイトが手術で痩せてリベンジで登場、というこように話題になったのに、今回は同じ時期に超人気のマノン・レスコーとかやってたのでパッパーノ大将自ら指揮してくれたのに全く目立たず、ひっそりやってるうちに終わってしまったという感じ。 マノン・レスコーと同じ現代読み替えで損したこともありますが、ここのレギュラー客にとってぱっとしない顔ぶれだったのが理由でしょう。
作曲家のズボン役のリュクサンドラ・ドノセもアリアドネ役のカリタ・マッティラも充分上手な上に綺麗で文句のつけようはないのですが、ROHには二人ともよく出るので、あ~あ、又か・・と。
それならば期待を一身に背負うツェルビネッタ役に有名ソプラノを出してくれればいいのに、聴いたことのない人を連れてくるんだもん。
いえ、ジェーン・アーチボルドは全く悪くなくて、難しいコロラチューラもこなして安定してたし、スタイルも良いので超ミニスカとブラだけのというあられもない姿も様になってて欠点はないのですが、なんか私のイメージに合わないの。
随分前にコンサート形式で聴いたクリスチーネ・シェーファーの軽やかさ、2002年のプレミアでナタリーの代役だったMarlis Petersenのセクシーさ、2008年のまるでパリス・ヒルトンのようでチャーミングだったジリアン・キースに比べると、少々重い感じのアーチボールド嬢は私にアピールするセールスポイント不足。
以上、女性軍には個人的な理由でなんだかんだケチはつけても3人とも充分素晴らしかったのですが、男性陣がね・・。
長髪カツラのトーマス・アレン爺はプレミエの時からずっと音楽教師の役で出てるので死ぬほど飽きたし、ハーリクエン役のマーカス・ウエルバも再登場で相変わらずなかなか格好良いけど私はバリトンには興味ないし・・、とこの二人に関してはまたしても私だけ理由なんだけど(とは言っても、トーマス・アレンがいまだにこれだけ出て喜ぶ人がロンドンにいるのでしょうか?)、
バッカス役のロベルト・サッカがひどかった・・
この役は主に声の魅力だけでアリアドネのみならず観客も魅了しないといけないのに、こんな盛りを過ぎたしわがれ声のおっさんテノールを出すなんて。これならROHで飼ってるヤングアーチストの方がうんとましじゃないの?
勿論、この直前にこれをウィーンでやってたクラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)がついでにロンドンでも歌ってくれたら最高だったけど。そしたら、絶対に全部行ったわね。 で、実はクラウス君はこれを来年早々にパリでやるのよね(→こちら )。でも、この役は歌う量が微妙だし、アリアドネが又マッティラなので、行く価値があるかどうか・・。
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