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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ポッペアの戴冠 by Monteverdi セミ・ステージ@バービカン

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<5th Oct Sun>

10月だというのに日本は又台風で大変ですね。ロンドンは急に冷え込んで、一気に冬に突入かも。

来週末からの日本旅行、とっくに支度を済ませたヒマ人トーチャンにプレッシャーを与えられてますが、その前にブログ記事をいくつか済ませておきたい私。昨夜のを先にやっちゃいましょう。

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10月4日の土曜日、バービカンの今シーズンのハイライトとも言えるポッペアの戴冠がありました。古代ローマ帝国の暴君ネロがW不倫の末に離婚して再婚する話で、ネロ妻オッタヴィアとポッペア夫オットーネは共謀してポッペアを殺そうとして追放されます。いくつかのバージョンがある中で、これはヴェネチア版。


Monteverdi L'incoronazione di Poppea
Semi-staged performance

Academy of Ancient Music
Robert Howarth
director (Richard Egarrの代役)
Alexander Oliver stage director
Lynne Dawson Poppea (Anna Caterina Antonacciの代役)
Sarah Connolly Nerone
Sophie Junker Drusilla/Virtu
Daniela Lehner Amore/Damigella
Marina de Liso Ottavia
Matthew Rose Seneca
Iestyn Davies Ottone
Andrew Tortise Arnalta
Vicki St Pierre Nutrice
Elmar Gilbertsson Lucano/2nd Soldier
Gwilym Bowen Valletto/1st Soldier/Highest Familiari
Richard Latham Liberto/Middle Familiari
Charmian Bedford Fortuna
Phillip Tebb Littore/Bass Familiari


売り切れの人気コンサートでしたが、首尾よく最前列の真ん中近くを確保。このためにオランダからいらしたレイネさんご夫婦とご一緒して存分に楽しみました。


いつものように突っ立って歌うコンサートではなく、セミ・ステージ形式ということで、セットはないけどお芝居はしっかりしてくれて、小編成オケの回りを後ろの階段やドアも活用しながらライトにも変化をつけて、バービカンとしては最大限に奮闘。 衣装は各自が役柄に合うものを自前で揃えたようで、統一感はないけどそれなりにサマになってました。



     


         


代役だったポッペア以外は脇役に至るまで水準の高いパフォーマンスでした。


ネローネはサラ・コノリー。演技も含めたら今まこれまででベストで、この日も中心的な存在でした。イギリス人メゾソプラノのサラ様はオペラ、コンサート、マスタークラスで何度も聴いてますが、凛々しい素晴らしいズボン役のサラ様の熱演を目の前で観ることができて感激。前半と後半で着替えてくれたジャケットも洒落てました(前半は黒いタキシード風)クラッカー


もう一人のリードが勿論ポッペアですが、アントナッチの代役だった58歳のリン・ドーソン、ルックスも歌唱も若さと張りに欠け、かなり無理がありました。ダイアナ妃のお葬式でも歌ったイギリス人で、今は音楽学校で要職に付いてる彼女、盛りは過ぎてもテクニックは立派なんですが、イエスティン君とは母と息子にしか見えないし、サラ様のラブシーンもこれではドン引き。アントナッチがキャンセルしたのは随分前なのだから、他にもっと適当なソプラノはいなかったのでしょうか? ちょい役には何人か上手な人を揃えたのにむっ


       


そのドーソンの夫役でポッペアをネロに寝取られるオットーネがご贔屓イエステイン・デーヴィス。 最近は人気者の彼が、このコンサートの顔写真になっててまるで主役みたいな扱いでしたがましたが、その割には出番が少ないのが彼を目当てに来た人はがっかりだったかも。でも、絶好調で期待通りのイエスティン君に私は大満足キスマーク

クリーム色のぴっちりスーツはカジュアル過ぎかなとおもいましたが、カーテンコールでは幸い私の正面だったので、目が合った時に親指上げてイイネ!グッド!したら微笑み返してくれましたニコニコ




「こんな脇役でも上手じゃないの!」、という数人の中で一番光ってたのがポッペアの乳母役のアンドビュー・トーティスキラキラ テノールが女性役をするのは珍しいですが、素晴らしい美声と声量とコミカル演技で大受け。ずっと「どっかで観たことあるなあ」、と思っていたのですが、後で調べたところ、去年ROHのごグロリアーナGlorianaでとても気に入ったイギリス人でした(→こちら )。どうしてこんな上手な人が地元でもっと活躍してないのはてなマーク コジ・ファン・トゥッテのフェルランドが得意なようですが、聴いてみた~いキスマーク





   

Academy of Ancient Musicの創始者であり数日前に亡くなったChristopher Hogwoodに捧げたコンサートでしたが、満員御礼で盛り上がりました。バービカンもこういう形式でどんどんやって欲しいものです。


メモ追記

その日のうちにイエスティン君に数枚写真を送ってあげたら、翌日にFBに2枚載せてくれましたが、そのうちの一枚は送ってあげたものではなくて、このブログにアップした写真だわ! ってことは訪問してくれたってことね。ま、そうだろうと思って速攻でレポートしたんですけど。


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