<9th Dec Tue>
8日間で5回のカウンターテナー・ウィークの第二弾が昨日ウィグモア・ホールでありました。
一時間だけのランチタイム・コンサートでしたが、PJこと若いフランス人CTフィリップ・ジャルスキーとの彼のバロック・グループであるアンサンブル・アルタセルセで、プログラムは全てヴィヴァルディ。
私がごちゃごちゃ言うよりも、BBCラジオ3のiPlayerで聴いて頂くと素晴らしさがわかると思います(→こちら で4週間聴けます)。
さっき聴いたところ、生の音と雰囲気には敵わないものの、昨日の感動が蘇ってきて又うっとり
宗教的な内容の歌ばかりでしたが、ヴィヴァルディですから全く辛気臭くなくて、イタリアの色気を感じます。
Philippe Jaroussky countertenor
Ensemble Artaserse
Vivaldi
Concerto for strings in C minor RV120
Stabat Mater RV621
Concerto for strings in D RV123
Longe mala, umbrae, terrores RV629.
イギリス人のイエスティン君のあっさりした素朴さと比べると、ジャル君のロマンチックなヨーロッパ大陸的なルックスは人気CTの中でも一番華やかで、すらっとした容姿に洒落たタキシード姿が格好良くて、クリスタルがはめ込まれた蝶ネクタイの遊び心もサマになってます
ジャル君の声は甘く、そのねっとりさが実はあまり好きではなかったんですが、昨日はこじんまりしたウィグモア・ホールで声を張り上げる必要もないせいか軽やかで滑らかで、実に心地良ち響きでした。伴奏とも一体となった素晴らしいパフォーマンスは今まで何度か生で聴いたジャル君の中ではベスト。
これを前から3列目のど真ん中、ジャル君から5メートルくらいで聴けた私はなんて幸せ者
おまけに隣のお婆さんに頼まれて席を交換したら前の席が空いてて写真が撮りやすかったのもラッキーでした (以下の写真はクリックで拡大)
終了後は裏のグリーンルームに行ってみましょう。今日はここでCDサイン会なのですが、ロビーにCD買いに行ってると出遅れてしまうので、手ぶらで挨拶に行って写真だけ撮らせてもらいました。 早く駆けつけたのは正解で、彼の人気を反映して私の後ろに長蛇の列ができてました。
ウィグモアホールを出たのが2時20分くらいで、今日はずっとジャル君のヴィヴァルディの余韻を浸っていたいのに、5時からROHのトリスタンとイゾルデなんです。 私だけだったら行かなかったかもしれないけど、トーチャンと一緒だから急にキャンセルするわけにはいかず
それなら、せめてそれまでの間、コンサートの内容に関わりのある宗教絵画でも観てましょうってことで、ナショナル・ギャラリーへ。 毎年ノルウェーから届くクリスマス・ツリーも今年初めて拝みます。
あら、トラファルガー広場にミッキーとミニー・マウスもいますよ。
宗教画は苦手なんですが、今日はStabat Materに因んでキリストの磔を悲しむマリア像を探し求めたところ、結局このダヴィンチの聖母子の素描に惹かれました。何度も見てるけど、最近ナショナル・ギャラリーは又写真OKになったので、暗い部屋に展示されてるんですが、一枚撮ってみました。
さて、
ジャル君にも惚れてしまった私ですが、CTウィークも佳境に入り、明日からは3連ちゃんよ
明日はティム・ミード、明後日は又イエスティン君、明々後日はチェンチッチですが、イエスティン君とジャル君に続いて素晴らしいパフォーマンスが聴けるといいなあ
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