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カウンターテナー三昧 その3 Tim Mead (メサイア)

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<17th Dec Wed>

今日は仕事には行かずブログ書きする予定だったのに、急遽出勤することに。ま、たまにはこういうこともあるでしょう。

昨夜のバレエ(Alice's Adventure in Wonderland)を記事にしたい誘惑はあったけど(正面から綺麗な写真たくさん撮れたし)、カウンターテナー三昧もうんと遅れてることだし、やはりバレエより声楽優先でいかないとね。

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12月10日、バービカンでヘンデルのメサイアを聴きました。


Handel Messiah

Academy of Ancient Music
Richard Egarr director & harpsichord
Ailish Tynan soprano
Tim Mead counter-tenor
Robert Murray tenor
Stephan Loges bass-baritone
Choir of the AAM


一年前にここで同じオケでメサイア聞いたのですが、去年も今年も「クリスマスだからメサイヤ聴きたい気分だわ」、ということでは全くなくて、カウンターテナーだけが目当てラブラブという不純(?)な動機。だって、去年はイエスティン・デイヴィース(→こちら )、今年はティム・ミードとイギリスを代表するCTの登場ですから、そりゃ行くでしょ。





 


カメラ最前列ど真ん中だったんですが、バービカンの最前列は手を伸ばせば歌手のズボンやドレスの裾に触れるくらい近いので、正面に立たれるとカーテンコール写真が撮り難いのなんのってむっ。で、今日は運悪くティム君が私の真正面。足元から見上げるわけですから、あーあ、ほとんど上向いてる写真だわ。ティム君の形の良い鼻はチャーミングだけど、私が良いショットを撮れる唯一のチャンスであるお辞儀の途中、彼は目を瞑ってばかりなんだもん。残念。去年イエスティン君は私のためにポーズ取ってくれたのにさ。



まあ、そんなことはどうでもいいので、肝心の歌はどうだったかと言うと、ティム君は90パーセントの出来だったのではないかしら。今年2月にヘンデルのオラトリオ「テオドーラ(→こちら )」で感心した時ほど声に艶がなかったような(あっ、ティム君は全く同じ衣装だ)。

でもそれは私の期待が高過ぎたからであり、トーチャンはインターバルに「彼、イイネ! イエスティンよりベターだ」、とまで言った通り、充分上手ではありました。(しかし、いくらこのレベルまで来たら要するに声の好みだとは言っても、イエスティン君より良いなんてトーチャンなに言ってるのよ、とむっとしてたら、最後には「やっぱりイエスティンの方が上手だ」、だって。当たり前だろ!むかっ


今回は後半は声に潤いが出てなかなか良かったこともあり、ティム君に対する評価は下がってはいないけど、絶好調であればイエスティン君と同じくらい素晴らしいのに安定度では大きく劣るのが今後の課題でしょう。夏のグラインドボーンのリナルドで二人は共演してたけど(→こちら )、私が行った日のティム君は不調だったのは残念で、安定度も実力のうちだから、そこをなんとか!

     


アイルランド人ソプラノのエイリッシュ・タイナンはかなり何度か聴いたことがあり、ずっと小柄なオネエチャンというイメージだったけど、今回近くで見たらオバサンになっててびっくり。声も随分太くなったこと。でも、声量も凄いし声に張りもあって素晴らしい歌唱でしたクラッカー 





しかし、ソプラノとCTは良かったけど、テノールとバス・バリトンがしょぼかったので(lコーラスもイマイチ)、全体のレベルが高くなかったのは残念でした。

期待もされてなかったのか、あちこちでメサイアをやってるこの季節、切符の売れ行きも良くなかったようです。 


    
   





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