<25th Jan Sun>
そろそろ来シーズンのコンサート予約開始。明日のサウスバンクはメンバーを外れたので参戦しませんが、バービカンの準備はしました。「本当に聴きたいものだけにしておこう」、「いや、折角メンバーなんだから幅広に買っておこう」、という相反する気持ちがせめぎあって迷うこと迷うこと・・
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南アフリカ出身のカウンターテナーのクリストファー・エインズリーでしたが、去年7月に続きウィグモアに2回も出してもらえるなんて期待されてるんでしょうね。、客の入りも先回よりはかなりましでした。
先回の様子は→こちら ですが、半年前のルパシカ風ブラウスだったのとは一変して今回はきちんとしたスーツ姿。
ピアノ伴奏もヴィオラ奏者も若い南アフリカ出身者なので、きっと仲良しなんでしょう、和気藹々でリラックスした雰囲気でした(先回は年配のリュート奏者に気を使って窮屈そうでしたが)。
Christopher Ainslie countertenor
James Baillieu piano
Gary Pomeroy viola
Songs of Night and Travel
Gurney Sleep
Quilter The Night Piece
Schubert Nacht und Träume D827/Die Sterne D939
Mendelssohn Nachtlied Op. 71 No. 6
Strauss Die Nacht Op. 10 No. 3
Wolf Storchenbotschaft
Bridge Pensiero/Allegro appassionato
Brahms 2 Songs with viola Op. 91
Anonymous I am a poor wayfaring stranger
Bridge Three songs with viola
Vaughan Williams Songs of Travel
アンコールは3人で南アフリカの子守唄
なぜ夜と旅というテーマかと言う理由を歌いはじめる前に言ってくれたのですが、5年前に初めてウィグモアに出た直後から車(van)に荷物を放り込んで音楽行脚を始め、旅の間は夜に色んなことを考えたので、旅と夜には思い入れがあるからだそうです。なので、私は(違うかもしれないけど)キャンピングカーで暮らして夜空の星に願いをかけるクリス君を勝手に想像しながら聴きました。
でも、前半の夜がテーマの暗い感じはクリスには似合わなくて、これでは彼の良さが出ません。単音を伸ばすだけで聞惚れるような美声じゃないから。
後半の「旅」は英語ばかりでリラックスして、特にヴィオラも加わる曲は賑やかで楽しめました。
ピアノ伴奏も上手でしたが、特筆すべきはヴィオラ奏者のGary Pomeroyで、ヴィオラってこんなに美しい音なんだと感激。 深くて温かくて、彼とピアノだけの演奏にはジーンとしました。
数年前にマキシム・ベンゲロフがヴィオラも弾いてたことがあって、その時はもっと小回りの利くヴァオリンで超技巧を披露してくれる方がいいわと思ったけど、ベンゲロフ、又ヴィオラを弾いてくれないかしら。
昨夜はロイヤル・フェスティバル・ホールのコンサートでかぶりつきに座ったのですが、目の前のヴィオラが気になりました。
というわけで、最前列ど真ん中で、思いがけずヴィオラにも感動できたコンサートでした。声にクセのあるクリス君は万人向けではないでしょうが(まずカウンターテナー自体がかなりオタクだし)、次はこんな狭くて暗いホールではなくオペラの広い舞台で聴いてみたいです。去年3月のENOのロデリンダの彼は華があってとても素敵だったので。そして、できれば、上半身裸になってくれるともっとアピールすると思うの
ところで、CDにでもするのか録音してたのに、年寄りの多いこのホール、寒波のロンドンで風邪ひいてる人が多く、あちこちで咳してたのは残念。でも、最前列のお爺さんが録音の邪魔になると思ったか、すぐに出てっちゃって帰ってこなかったんです。折角良い席なのに気の毒だけどあっぱれな態度
終了後に舞台裏に行ってみたら、クリス君はグリーンルームの外にいたので、いつもと違う背景で写真撮るのも面白かろうと、ここで写真撮らせてもらいました。
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