<31st Oct Sat>
昨日と今日、ROHでカルメン漬け。 オペラとバレエ、どちらもがっかりでしたが、まずオペラから。
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4回行く予定ですが、まず10月30日に行ってきました。カルメン2名、ドン・ホセ3名、ミカエラ3名、闘牛士2名で、全員を網羅するつもりはありませんが、最近あちこちでキャンセルしてるカウフマンは果たして出てくれるのでしょうか? 彼のドン・ホセは既に観ているのでドタキャンされてもそんなにがっかりしませんが、代役はきっと他の二人のうちどっちかなんでしょうね・・。 って、もう今から諦めムードなのか?
カルメンってどんなお話なの?と首をかしげる方は、以前の記事を読んで下さいませ。闘牛士が泣きながら語ってくれます(→こちら )。
Music Georges Bizet
いつも舞台脇の席からまじかに見てたのに、廃止になってしまったので、今回は正面の立見で見ましたが、遠いから臨場感がなかったというだけではなく、主役カップルは今まで見た中で、演技面では最低の大根カップルで、ドラマもケミストリーも無し ちょっと前に観たENOのセクシーでホットな英語カルメン(→こちら )とは大違い。
カルメンのエレーナ・マクシモワは、2013年のオネーギンのオルガ役ではとても素敵だったのに、カルメンは向いてないのか、腰も振れなくて丸っきり色気なし。歌も大根で全く魅力なし。特に中音が不快。同じ歌手でも役によってこうも違うものなのですね、ということは何度も経験してますが、彼女がそんなことになるとは予想もせず、すごくがっかり。
ブライアン・ハイメルは、ROHに嫌というほど出てるのでウンザリしてるんですが、ドン・ホセはきっと彼にはぴったりだと思った通り、歌は悪くなかったです。でも、問題が二つあり、総合点が下がりました。
ひとつは肥満体型で、これじゃあマルセロ・アルバレスやマルコ・ベルティのドン・ホセとっこいどっこいだ(ドンホセのデブ比べは→こちら )。ハイメルは背丈もあるし、顔も悪くないのに、残念。というか、テノールによくある低身ブス面とは違ってデブは自分の責任だから、腹が立つ
ハイメルのもう一つの弱点は演技で、でくの坊カルメンとの共演だから一人で頑張ってもサマにならないのは差し引いても、情熱が感じられず、この役では名人のアラーニャの熱演がいかに素晴らしかったか、あらためて思い知ったのでした。
あっ!、忘れてたけど、彼は5年前にもドン・ホセだったんだ(→こちら )。もちろん、ずっと細かった・・。
これでミカエラと闘牛士もひどかったら目も当てられませんが、幸い、この二人は素晴らしかったので、救われました
オーストラリア人のニコール・カーは、新聞評で褒められてた通り、とても上手で、まろやかな声で心地良いです。声量も立派。これがROHデビューですが、12月には又「オネーギン」にタチアナ役で出てくれるのでとても楽しみ
ヴィノ君(アレキサンダー・ヴィノグラノフ)は、可愛い顔と深い低音のギャップが魅力ですが、今まで何度かROHに出てくれてるんですが、いつもちょい役。この闘牛士役だって出番は知れてますが、今まででは一番目立つ役で、華があって期待通りチャーミングでした
次は11月7日。また立見ですが、カルメンは前回アラーニャと共演して歌唱面では感心したAnita Rachvelishvili(→こちら )。ハイメルのドンホセとは肥満コンビになりそうですが・・・。ミカエラはソニア・ヨンチェバだし、楽しみ
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