<27th Nov Fri>
今朝のROHサポートフレンズ予約はまあまあの出来だったかな 枚数制限があると苦労するんだけど、今回はなかったので助かりました。ダムラウの出るルチアとかもあるのに。トーチャンが「やっぱり近くの席で聴きたい」とか言うので、出費が嵩みましたけどね。だからってわけじゃないけど、お得な買い物日であるBlack Fridayの今日、敢えてショッピングには行きませんでした。 オンラインでちょっと買っちゃいましたけど、モノを増やすのは嫌なので、お芝居の切符とかスパ・トリートメントとかにして。
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11月20日、国会議事堂近くのSt. John's Smith Squareでラモーのカストールとポリュックスをコンサート形式で聴きました。1754年の改訂版。
コンサバでまっとうなイギリスの雰囲気漂うエリアは良い感じだし、教会を改造したコンサートホールも美しいので好きですが、ここは字幕装置がないので、オペラ・コンサートには不向き。フランス語/英語対訳の冊子を渡されて自分で追うわけですが、歌手の顔とか見てるとどこなのかわからなくなっちゃって。
双子座の由来を語るギリシャ神話を題材とする「カストールとポリュックス」は、「オペラ 作曲家ラモー」の名を後世に印象付けることとなった作品ということで,、ヘンデルをフレンチにしておっとりさせたようなバロック音楽が優雅で美しい作品です。
ゼウスの息子である双子兄弟(異母兄弟かも)の三角関係と兄弟愛の物語で、例によってギリシャ神話の神様の気まぐれだけで事が運ぶアホらしさですが、詳しいストーリーは→こちら をご覧下さい。
Early Opera Company
Christian Curnyn conductor
Ashley Riches Pollux
Samuel Boden Castor
Katherine Watson Telaire
Sophie Junker Phoebe
Callum Thorpe Jupiter
Zachary Wilder Mercury
このオペラは4年前にENOの英語版で観ましたが、全裸の男性がぶらぶら長い間歩き回ったり、女性は何枚も重ねてはいてるパンツを脱ぎまくるという忘れられないお下劣きわまりないプロダクションで(→こちら -グラインドボーンのサウルと同じ演出者です)、あれを思い浮かべてしまったら嫌だなあと心配だったのですが、フランス語だと全く違う感じになって、想定に相応しい品格のあるパフォーマンスに聞えました。 英語圏の歌手ばかりみたいなので、フランス語の発音はナンだったかもしれないけど。
歌は、しっかりしたテクニックとまんべんなく伸びる声は私好みなんですが、少々声量不足かな。折角かぶりつきの席を買ったのにオケの後ろで歌ったので、遠かったのも残念。 でも、こじんまりした所でないと良さがわからないテノールかも。 → こちら のyoutubeで歌が聴けます。
ポリュックスのアシュリー・リッチーはROHのヤング・アーチストだったので嫌と言うほど聴いてますが、主役を立派にこなせるように成長したのは喜ばしいことです。長身で不敵な面構えなので、ニヒルな悪役やったら光るでしょう。
お目当てのテノールはイマイチだったけど、その代わり、女性二人が素晴らしかったので、行って良かったです。 二人とも上手だし美人。特に男性二人に愛されるテライエ役のキャサリン・ワトソン(銀色ドレス)、ソフトだけど張りのある美声は是非また聞きたいです
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