<22nd March Thus>
昨日ムスメが仕事帰りに又来てくれて、夕食後は一緒に彼女がちっちゃい時のビデオ・テープを鑑賞。たくさんある中で昨日はよちよち歩きの頃の映像を笑いながら親子3人で久し振りに見て、しみじみと幸せを実感。なんせ、子供は諦めてたところに奇跡的に産まれた一人っ子なので。来週また続きを観るのが楽しみ。因みに、夕食のおかずはエビふりゃあとかき揚げ。出来合いを揚げただけで、油っこかったですが、美味しかったです。
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先日、ROHが「高い席の値段を下げます。例えば、210ポンドを175ポンドに。そしてそれは安い席の値段アップによって補います」、と言ったと書いたのですが、それは私の誤解でした。
イヴニング・スタンダード紙で「高い切符を値下げする」の後にThe price drop is being made up for by ticket prices elsewhereと書いてあったので、安い席を謳歌しながらも「こんな良い席がこんなに安いなんて恵まれ過ぎでるから、きっとそのうちどーんと上がるに違いない」、と秘かに怖れてる私なのでこういう解釈になったわけですが、
私だけじゃなくて、その不鮮明な言い方に「一体どういうことなんだ!?」と責める人たちから、(詳細な値段表もついてるROHサイト→こちら
によると)問い合わせが殺到したようで、それに応えるべく、昨日サイトに明確な説明がされました。
それによると、例えば来シーズンのトスカやラ・ボエームは先回の£9~£219.5から£6~£175へと、どの席も値下げになるそうで、そしてそれを補うために切符の売れ行きの良さそうなワーグナーのリング(これはすでに売り切れ)、ドミンゴの出る新プロダクションのナブッコ、ドン・カルロ(カウフマン)、プッチーニのつばめ(グリゴーロとゲオルギュー)などの値段を上げるんだそうです。
要するに、メリハリをつけるわけですが、(リングは別として)演目というよりは出演者によるところが大きいのは明らか。
だとすれば、全てのオペラの切符が売れるようにするためにはどうすべきかという解決策は明らかですよね?
そう、有名歌手をどっさり出せばいいんです。
出演料は高くても、何千枚という切符がダンピングせずに売れるのであれば、安い投資でしょうが。特に今年はオリンピックや女王様のダイアモンド・ジュビリーでイギリスのイメージは最高潮の筈ですから、こういう時にごっそり良い歌手をケチらずに契約しまくって下さい。
それに、良い歌手が揃えば世界中からオペラファンが押し寄せるわけで、ホテルやレストランも潤って良いことtづくめになる筈なので、政府ももっと補助すべきではないかと。
さらに、チェルシーに住むことになったという今をときめくテノールのグリゴーロ君が「ロンドンは良いよ~」、と仲間に勧めてくれてロンドン在住のオペラ歌手が増えればさらに簡単に出てもらえるでしょうから、期待したいです。
こないだのインタビューでシュロットも「ロンドンが大好きで、一年に一度は来なくちゃ」と言ってたので、ネトコ一家でロンドンに引っ越してくるのはいかがでしょうか? 食べ物は不味いけど、良い私立学校はあるので、お坊ちゃまの教育にも良いと思うんですが。
ということで、公表された来シーズンの第一ピリオドの値段表を見たら値下がってるので、ほっと胸をなでおろした私。ROHにばかり行ってないで、他の所にも手を広げる方がいいかしら、と思うこともありますが、雰囲気も費用対効果もやっぱりここがぶっちぎりのベストですから、きっと又行きまくってしまいそうです