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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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メサイアを2回、カドガン・ホールとバービカンで

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<20th Dec Sun>

昨夜のBBCのStrictly Come Dancing、ご贔屓のジェイ君が優勝クラッカー 生放送で観られなかったのが残念で、そんな日にオペラの切符買っちゃった自分を呪いました。オネーギン初日はそれなりに良かったんですけどね。 明日は新作映画スター・ウォーズ。

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11月29日と12月15日の2回、ヘンデルのメサイアMessiahを聴いてきました。


イギリスには「やっぱり、メサイア聴かんとクリスマスが来んがねクリスマスツリー」、という人も結構いるでしょうが、私はそんなことは全くなくて、ただ聴きたい歌手が出るコンサートを買ったらメサイアだっただけのこと。 でも、さすが人気だけあって、変化に富んで美しいメロディも目白押しの素晴らしい英語オラトリオです。


同じ曲を違うホールで違う歌手で聴くと、違いもわかって面白いし、どちらも充分楽しめました。総合的にどちらが良かったか迷うところですが、ざっとパフォーマンス比較しておきます。





1 29th November @Cadogan Hall


Grace Davidson soprano
Anna Stéphany mezzo-soprano
Andrew Staples tenor
David Soar bass
Nigel Short conductor
English Chamber Orchestra
2週間くらい前に最前列がずらっと放出されてるのを偶然見つけたので買いました。カドガン・ホールは真剣にフォローしてないので、そう言えばこれあったよねと思い出したのですが、トーちゃんは僕、「カドガン・ホールに行ったこと無いし、メサイアなら聴きたい。サラ・コノリーとアンドリュー・ステイプルズも知ってるし」ということで、一緒に連れてってあげました。

     
でも、あら、がっくり、サラ様がキャンセルしちゃいました ガックリ

今まで生メサイアはカウンターテナーばかりだったので、メゾ・ソプラノで聴くのを楽しみにしてたのに、残念。代役のアンナ・ステファニーもまあまあでしたが、サラ様の抜けた穴は大きかった。


イギリス人のアンドリュー・ステイプルズは私のご贔屓テノールの一人で、こないだカンバーバッチ夫人演出のブリテンの「ねじの回転」(→こちら )を観られたのも彼のおかげ。

テノールの歌うパートが少ないのが残念なのですが、この日も実に立派な歌唱で、唾が飛んできそうな足元の席で独特の声を全身に浴びて幸せラブラブ!

ソプラノのグレース・ディヴィットソンはは知らない人でしたが透き通った声で素敵だったのに、バスが下手くそで足を引っ張ったのが唯一残念。


特筆すべきはコーラスで、合唱というよりは個人個人の声がわかるくらい皆さん力強く、とてもシャープに聴こえて素晴らしかった。

    

                  デブでも燕尾服だと素敵に見えるわねラブラブ  






2 15th December @Barbican


Carolyn Sampson soprano
Iestyn Davies counter-tenor
Allan Clayton tenor
Robert Davies bass (Christopher Purvesの代役)
Eamonn Dougan conductor
Britten Sinfonia Voices
Britten Sinfonia


こちらは1年近く前から買ってあり、もちろん最前列。バービカンでメサイアは3年連続なので様子もわかってて、イエスティン君の真正面をピンポイント狙い。

写真が撮りにくい真下な位置なのがナンですが、それよりも近くで聴きたいから、と思っていたら、運よく開演前にイエスティン君とばったりロビーで会い、「足元の席だから」と言ったら、「じゃあ、お辞儀する時に君のカメラ見るからね」、と言ってくれて、今度は忘れずに向いてくれたので、正面の顔も撮れました。

     

切符を買う時は去年のメサイアを聴いた直後だったのでトーチャンは「え、又? 僕は遠慮するわ」、ってことだったので、私一人で。ウィグモア・ホールのマイヤーのリサイタルと重なってしまったのでちょっと迷いましたが、テノールがこれまたご贔屓のアラン・クレイトンとあっては、二人束になってマイヤー様を追いやってしまいました。


     

これが今年10回目の生イエスティン・ディヴィスでしたが、彼のメサイアは3度目でしっかり馴染んだ安心感があり、下から見上げながら堪能ラブラブ!


イエスティン君と言えば、スキン写真でもおわかりのように、行こうか迷ってた18日は結局バルトリに行ってしまいましたが、今年はこれで10回目の生イエスティン。一年間充分楽しませて頂きました。

でも、2月3日の武蔵野でのマスタークラスに一日違いで行けないのは残念無念しょぼん


     

テノールのアレン・クレイトンがこれ又良くて、ドラマチックに力強い歌唱でイエスティン君がかすんでしまう程。こないだのこの二人のコンサートでも思ったのですが、やっぱりテノールの方がメリハリ付くし声量もあるし、CTは分が悪いです。

しかし、むさ苦しい容貌のクレイトン君、開演前に私服姿を見掛けたんですが、ブカブカよれよれのジーンズにビニール袋ぶら下げて、知らなかったら浮浪者だと思ったかも・・むっ


おとめ座好みは別とすると、今日一番印象強かったのはソプラノのキゃロリン・サンプソンで、濁りのない細い声が高らかに響いて素晴らしかったこと。何度か聴いたことがあるけど、これがベスト。ウィグモア・ホールによく出るので、又聴きに行こうっと。

バスのロバート・ディヴィース、長身でダンティですが、歌はねえ。まあ、私はバスには興味ないし、歌うパートも少ないのでどうでもいいんですが。


残念だったのはコーラスで、カドガンよりは一団となってまとまりはあったのですが、なんだ音がぼやけてて。 おそらくバービカンの音響が問題なんでしょう。ロンドンには音響の良い大コンサート・ホールがないので、もうすぐLSO就任予定のサイモン・ラトルの音頭取りで進んでいる新しいホールの建設が待たれます。場所はバービカン近くのMuseum of Londonに決まりそうだというニュースが最近ありました。ワクワク。



      

ブリテン・シンフォニアの若いコンマスの上手で可愛いトーマス・グールド、数年前からツバつけてますが、ロビーでイエスティン君に会った時に彼も一緒だったので、握手してもらっちゃいましたドキドキ ソロ演奏もあちこちでしてるので一度行かなくてはとずっと思っているんですが、来年こそ!


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