<26th Apr Tue>
今週はゆったり楽してて、今夜はタンホイザーの初日に行くんですが、その前に一昨日のコンサートを。
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4月24日はバービカンでエルガーのゲロンティアスの夢を初めて生で聴きました。
とても感動的な曲とパフォーマンスだったし、前日のシェークスピア・ガラ・コンサートのフラストレーションとは違い、すぐ前で歌手の声を浴びるように聴けて大満足
曲については→こちら をご覧下さいですが、要するに、三途の川を渡る死人の話で、途中地獄に落ちそうにもなったけど、最後は天使に導かれて天国に、という昇天ストーリー
Elgar The Dream of Gerontius
Sir Mark Elder conductor
Alice Coote mezzo-soprano
Allan Clayton tenor
Gerald Finley bass
London Symphony Chorus
Simon Halsey chorus director
London Symphony Orchestra
カトリックの枢機卿の詩ですが、言葉をずっと追いながら聴きました。宗教的なものには惹かれないし知識もない私にでもスケールの大きな荘厳な音楽を伴うととてつもなく感動的
LSOもコーラスも素晴らしかったですが、やっぱりソロ歌手を至近距離で聴く陶酔感はなにものにも代え難く、これがバービカンの良い点なのであります。
テノールの比重が高く、無理なハイCなどはないものの、深い表現力が求められる英国テノールのコンサートでは金字塔のような曲ですが、今回のアラン・クレイトンは期待通りの立派な歌唱で、いつ聴いても上手なんですが、この日の堂々とした立派な主役ぶりにますますファンになりました最後は彼自身感動でうるうるしてたのを見たら私もぐっと来ちゃったし
でも、アラン君、お願いだから体重を減らしてくんない? 目の前の出っ腹は凄すぎる。二枚目役が多いテノールは魅力的に見えるように努力する義務があるんだぞ
可愛い顔立ちなんだし、最初に見初めた頃の普通の体型に戻ればもっと売れっ子になれるのに、勿体無さすぎ・・。イギリスのトップレベルのテノール代表の名誉に掛けても必死で頑張れ~
アリス・クートは、もちろん英国メゾソプラノの実力ナンバーワンの一人ですから、天使にしては迫力あり過ぎだけど、深い声で感動的でした この人もルックスには少々難アリなんですが、今日は振る舞いもしっとりして素敵でした。
そして今日のコンサートの凄いところは、ちょい役のバスがなんとジェラルド・フィンリーだったこと。ほとんど座って出番を待ってるだけでしたが、ほんのちょっとだけでも彼が歌うとすごい迫力で、全体のレベルもぐっと上がりました
指揮者のサー・マーク・エルダーはきっとこの曲はお馴染みなんでしょう、余裕が感じられましたが、休憩なしの演奏で最後は歌手たち同様、感激の面持ちでした。
テノール好きにはたまらない曲ですから、機会があれば是非また行きます。
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