<22nd May Sun> その3
もう一丁 今日三つ目の投稿です。日本に行く前の手短かな片付け仕事ですけど。
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5月21日の土曜日はバービカン近くのミルトンコートへ。
これを聴くために日本行きを少し遅らせたのですが、その甲斐は充分にありました。遅らせたおかげでクラウス君の水車小屋の娘も聴けることになったこともあり、お目当てのテノール君には感謝。しかも、ラブリーなソプラノちゃん発見というオマケも
Handel Acis and Galatea
Academy of Ancient Music
Andrew Tortise Acis
Rowan Pierce Galatea
Ashley Riches Polyphemus
Edmund Hastings Corydon
Richard Egarr director & harpsichord
イギリス人テノールのアンドリュー・トーティス(って読むのかしら?)は、スコーンと突き抜ける濁りのない私好みの声で大好き
かぶりつきから見てたら、なんか熱でもありそうな苦しい表情だったんですが、声は期待通りきれいに出て、胸がすく思いでした。テノールの醍醐味を味わえる凄い声のテノールです。
そして、今日のサプライズは、ソプラノのローワン・ピアス。 陶磁器のお人形さんみたいなきれいな肌とき金髪の巻き毛と大きな青い瞳が愛らしいったら
声はまだ蕾のようで少々固いけど、凛として清らかな細い声はこれまた私好み。この将来有望なお嬢さんに、声が太くかすれてしまったルーシー・クロウの役を全部代わりに歌って欲しいです。
以上、理想的なアシスとガラテアのカップルでしたが、それ以外にも発見があり、
コンサート前のヘンデル専門家によるトークで、ヘンデルはこれを貴族の田舎のお屋敷でのプライベート公演のために書いたこと、シンプルな内容であっても音楽的には中身が濃いこと、登場人物が象徴するもの、今回のパフォーマンスはオリジナルの形でやること等説明してもらって興味深かったのですが、特にそのお屋敷は我が家から地下鉄で2駅のCannons Parkというからますます親しみが持てるじゃないですか
他の男性3人はお馴染みでまあ普通でしたが、5人でコーラスもこなし、たくさん歌ってくれました。やっぱり近くで聴くのが好きだわ。
よく出来た英語の歌詞で、歌手も指揮者もイギリス人だし、イギリスに帰化したヘンデル先生を誰もが感謝と誇りの気持ちで聴いたと思います。勿論なんちゃってイギリス人の私も。
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