<22nd May Sun> その2
日本の準備もあらかた終わったので、もうコンサート記事をひとつ片付けましょう。教会を改造した素敵な会場です。
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5月15日、St. John Smith Squareにイエスティン君Iestyn Daviesが歌うパーセルを聴きに行きました。ハープシコードはJonathan Cohen.
気付くのが遅かったのでいつものかぶりつき席はもうなく、それならいっそうんと後ろから聴いてみたらどんな音かしらと思い、T列にしました。Wigmore Hallの最後X列よりもうんと遠く感じるのは、全体が広いせいか、それともそれぞれの椅子の前のスペースがたっぷりあるせいか?
当然ながら、まじかで聴くストレートな音とはかなり違い、エコーが掛かって良い感じ。 イエスティン君は絶好調で、おなじみの曲も新鮮でした。イエスティン君との距離が離れてるのは淋しいけど、間に何百人もの人がうっとり彼を聴く姿を見るのもなんだか感動的。いつもは目の前のアーチスト以外誰も見えませんものね。
ロンドン・バロック・フェスティバルの一環なんですが、「長年スポンサーだったルフトハンザ航空が撤退して存続の危機に面しているからサポートして!」、とマイク片手のイエスティン君が数分間熱くアピール。ロンドンでは大人気のイエスティン君がたくさん出てくれれば多少高くても切符は飛ぶように売れるんだから、そうしたら?
なによりも、美しいシャンデリアが白亜の壁に映え、舞台の後ろの窓の外が段々黄昏れていくのはロマンチック。ここには滅多に来ないけど、これからは後ろの安い席で聴くのが正解かも。
9時に終わったら、外はまだ明るくて、これもまた良い雰囲気。政治の中心で壮麗な国会議事堂のあるこの正統派で渋いエリア、ロンドンで一番好き
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