<19th Jun Sun>
温泉宿やアスコットはどうしたんだ、と言われようと、順番すっ飛ばして、今日の午後のウェルテルの初日の写真をまずアップ。
Werther
Music Jules Massenet
Conductor Antonio Pappano
クリアな声と凄い声量、照れずに役になりきった熱い演技で素晴らしいの一言で、5年前のよれよれのロランド・ヴィラゾン(→こちら とこちら )とは雲泥の差、というか、比べるのすら失礼でしょう。 唯一不満があるとすればヒゲ面かしら。つるっとしてるほうが彼は素敵なのに。
因みに、このプロダクションの2004年のプレミエに出た丸ちゃん(マルセロ・アルバレス)とどっちが上かと言われたら、芝居面ではもちろんグリゴーロの圧勝だけど、歌唱は互角、声は丸ちゃんの方が好みかな(グリ君も大好きだけど)。
一方、ジョイス・ディドナートにはいささかならず失望で、心配した通りこの役では彼女の良さが充分発揮できないばかりか、力を入れると音程が狂っちゃうんですね。 ロッシーニの軽やかなコロラチューラとコメディアンぶりがあまりに素晴らしいのに、先回のしっとりと女らしくてエレガントなソフィー・コッホに負けちゃいました(プレミエはリュクサンドラ・ドノセ)。
ちょっと太目になったように見えるディドナートとやせて小顔になったグリゴーロはヴィジュアル的にもしっくりいかず、それそれ熱演なんだけどケミストリーも感じられず・・
妹ソフィー役のヘザー・エンゲブレストンは先回の中村恵理さんよももっと小柄だけど、軽やかな美声が心地よく響き渡り、重いディドナートとは好対照で、キュートな彼女が出てくるとぱっと明るくなって救われました。フィガロの結婚のバルバリーナも素敵だったし、大きな役でもっと出て欲しいです
夫アルベール役のDavid Bizicは可もなく不可もなく(プレミエはテジエ)。
指揮は先回同様パッパーノ大将で、甘さとシャープさが程よくミックスしてよい感じでした。
切符はあと4回分切符を持ってて、グリゴーロは何度か聞きたいけど、あれこれ忙しいし、果たして何回行けるやら。
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