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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ウェルテルの出待ちで対照的な二人

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<3rd July Sun>                 カメラ写真はクリックで拡大します


素晴らしいお天気の日曜日、日本からのお客様二人と一緒に着物でROHでウェルテルへ。


3時開演で6時過ぎには終わったので、お二人のご希望でステージドアで出待ちもしてみましょう。


私たちは最初から6、7人目で中に入れましたが、外に待ってる人もいて、全部で二十数人くらい。40分待って、ディドナートとグリゴーロが一緒に出てきました。係の人は二人をガラス張りの受付に座らせて秩序のあるサイン会にしようとしたみたいなのですが(スター歌手の時はこうする)、急いでいるらしいグリゴーロが断固拒否。


   



でも、さすがに待ってるファンを無視はできないと思ったか、一応サインしてくれたのですが、並んでる人の顔も見ず無言で無愛想に自分のペンで次から次へと殴り書きしながら、なるべく早くここを抜けようという気持ちがありあり。


私はサインをもらう紙を持ってなかったのでスルーされて、サービス精神ゼロね、とがっかりしてたら、ちょっと携帯電話で話してからドアの外でファンに捕まったらしくツーショットしてました。


でも、その後なぜか中に戻ってきて、いきなり私の肩に手を回して「早く写真撮れよな」、という感じのポーズ。

わけわからないまま、一緒にいた友人に素早く写真撮ってもらったら、それだけで逃げちゃいました。 ちょっと失礼な出待ち態度だったし、私だけツーショット撮れたのも申し訳なくて・・むっ


   


対照的だったのがジョイス・ディドナート。


一人一人とにこやかに丁寧に話をしてくれて、サインや写真にも応じてくれて、サービス満点ニコニコ


実は私たち3人が開演1時間15分くらい前にステージドアを通り掛った時に偶然到着したジョイスと鉢合わせして、ちょっとだけ話をしたのですが、それを覚えててくれて(着物の威力でしょう)、「さっきは時間がなくてごめんなさいね」、とまで言ってくれました。優しい人です。


というわけで、ジョイスがお目当てだった友人二人にも満足して頂けて、待った甲斐がありました。


お二方の着物姿はまたあらためて。おかげで私も着物着る機会が増えて嬉しいです。



    



  


ところで、グリゴーロ君、もしかしたら今日の出来に不満足で不機嫌だったのかしらん? 3回目の私は変わらず素晴らしいと思ったけど、カーテンコールでのはしゃぎ度がそう言えば低かったような・・。


   

ともあれ、昨日の映像とかごちゃごちゃしたトラヴァトーレ(→こちら )と比べるとすっきりし過ぎとも言えるウェルテルの舞台セットがことさら素晴らしく思えたことでした。暗闇に雪が舞い散るだけのシーンの美しかったこと。歌手の熱演があれば後ろはシンプルな方が引き立つし、こういうオーソドックスなのがオペラの良さを理解するのにベストだということをしみじみと感じました。




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