<15th July Wed>
えっ、ボリスが外務大臣、とびっくりニュースが続くイギリス政界ですが、お隣のフランスでまたもや起こった惨事を悼み、今夜始まったプロムスの冒頭でラ・マルセイエーズが演奏されました。
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平衡感覚を全く失うという恐るべき異次元の体験をしました。 しかも、オペラを観てる最中に。
トーチャンは「地球に帰還した宇宙飛行士みたいだな、どんな感じなんだろう」、とちょっと羨ましそうだったりもしますが、強烈な目まいと吐き気が同時に起こって滅茶苦茶苦しかったですよ~
実は発作が起こる一週間前くらいからずっと両耳が詰まった感じでしたが、特に困ることもないし、そのうち治るだろうと甘くみていたんです。 で、そろそろ医者に行ったほうがいいかしらとと思ってた矢先に細菌が炸裂したわけです。
医者の診断はウィルスによるlabyrinthitis(内耳炎)。一時的な感染で、心配はないとのことですが、そう言えば、3年前にも耳の中に液体が溜まって軽いめまいが何度がしたこともあるし、私は覚えてませんが、医者の記録によると2008年にも耳に問題があったらしく、私の弱点は耳だということがよくわかりました。
<7月11日>
Aチームのトロヴァトーレがあと5分で終わるという時になって、強烈な目まいに襲われました。「おお、あの耳の詰まりがこういうことになるのか・・」。
座ってても頭ぐらぐらで、オペラどころじゃないわ。だけど、離れた席にいるトーチャンと出口で待ち合わせてるので、それまでは我慢して座ってるしかない。
終わったら、まっすぐ歩けないどころじゃなくて、支えなしで立ってることすらできない。いや、支えがあっても立ってられない。
席を立ったら急に吐き気も始まったので、裏口への途中にあるトイレで吐いてから(胃液だけ)、壁伝いによろよろと外に出てトーチャンと落ち合ったけど一歩も動けなくてドアの横でうずくまっていたら、ROHのセキュリティの女性が私を見つけてくれました。 というか、私がトイレを出たとこにちょうど彼女がいて、「大丈夫?」と声を掛けてくれて、階段でふらふらしてる異常な姿を見ていたので、心配して後を付いてきてくれたんでしょう
館内に常駐している救急看護員が二人来て、ドアの中に座らせてもらい、優しくしてもらってのはありがたいし、枠がついて使いやすいビニールのゲロ袋をもらえたのは助かったけど、それ以外はありがた迷惑だったかも。 だって、「XXは痛い?」とかたくさん質問され、いちいち答えるだけでもしんどいのに、挙句に「ここに名前と住所を書いて」、って・・。記録残さなきゃいけないから仕方ないけど、頭ぐるぐる回って吐き続けてる私にそんなことできるわけないじゃないの。 幸いトーチャンが対処してくれて、耳のこととかも説明してくれたので助かったけど、一人だったらどうなってたことか・・。そんなんで結局20、30分はいたでしょうか。救急車は必要ない症状なので、早く帰りたいんですけどね。
タクシーの中で横になってもゲロ袋は手放せず、胃液ばかりを絞り出しながら30分、11時15分帰宅。
靴だけトーチャンに脱がせてもらい、服はそのままでベッドに倒れこんだら、幸いすぐに眠れました。夜中3時頃に目が覚めたらもう目まいはしなかったので、やっと化粧落としてパジャマに着替えてもう一眠り。
<7月12日>
朝になったら、あら、目まいも吐き気も消えて凄くすっきりした気分。耳の詰まりも消えてました。やれやれ。
でも、会社は休ませてもらい、夕方にアポが取れたので医者に行き、耳の中、血圧、脈拍などをチェックもらったら、全て問題なし。もう大丈夫だろうけど、気休めに薬を処方してあげるからと。薬は飲んでませんけど、ずっと手元にあります。
<7月13日>
普通に元気だったので出勤して丸一日仕事。座ってるだけですから大丈夫。
退社後は友人宅のディナーパーティへ。人気シェフHideko Kawaさん(→こちら )のお料理をはじめて頂けるのをとても楽しみにしてたので、回復してよかったとつくづく。発想がユニークで手の込んだ数々の品は感動的。主なゲストであった起業家の日本女性の方たちから刺激も受け、素晴らしいパーティでした。
元気にはなったと言ってもお酒は控え目にして、早めに失礼しました。
今日もOK。午前中だけ働いて帰宅し、着物で夕方からお出掛け。チェルシーの日本食レストラン夢の木さんでロンドン在住の津軽三味線奏者、一川響(いちかわひびき)さん(→こちら )の二枚目のCD発売記念のディナーがあったんです。
私が日本で少し習った格調高いけど地味で退屈な地唄三味線と比べるとうんと華やかでいいですよね。大好き。 今日も用心してお酒は控え目に。
<7月15日>
あ、ちょっとまずいかも。ほんのちょっと、片耳だけだけど、詰まったような感覚がぶり返ってきた。
今日は仕事には行かないことになってるからいいけど、夜のオペラ(トロヴァトーレのBチームの2回目)は止めて家でおとなしくしてましょう。 日本からのオペラ仲間とオペラ後にレストランに行く予定だったのに私だけ行けなくて残念だけど(そのトロヴァトーレ、昨夜トラファルガー広場で無料上映のおかげでしょう、たくさん余ってた切符があっという間に売り切れました。おそるべし、big screenイベントの貢献度)。
さて、そんなんで健康に自信がなくなった私に、今日、一ケ月前の健康診断の結果が届きました。
「運動不足を解消しないと駄目よ」、とここ3年言われ続けていることをまた責められた以外は悪いところはないようで、一安心。実はいつもより結果が送られてくるのが遅いので、「もしやなにか問題でも・・」とちょっと心配してたんです。
しかし、運動不足は将来の不安に繋がるわけですから、お医者さんの命令に従わなくては。 ここに書いて自分を追い込むために、「出勤するときは来週から少し遠い駅まで歩きます!」、と断言してしまおう
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