<12th July Tue>
今日は仕事に行く予定でしたが、実は昨夜トロヴァトーレを観ている時に体調崩してROHのメディカル・スタッフのお世話になったので、大事を取って家でおとなしくしてました。もう大丈夫な筈なので明日から普通に戻れると思いますが、その顛末は又あらためて書きますね。しかし、年を取ると色々起こるもんだわ・・。
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6月、7月にかなりの回数を2チームでやってるトロヴァトーレ、新プロダクション初日の様子は→こちら ですが、あれから出たレビューは以下です(新聞名をクリックすると記事に飛びます)。 好き嫌いの分かれるプロダクション自体とパフォーマンスを一緒くたに評価するとこうなるんでしょうね。
Telegraph ★★★★
Arts Desk ★★★★
Music OMH ★★★★
Guardian ★★★
Evening Standard ★★★
Independent ★★★
Financial Times ★★★
Bachtrack ★★★
Times (£) ★★
The Stage ★★
Bチームを7月7日に聴きに行きました。
Music Giuseppe Verdi
Aチームとは違う主役4人の感想です。
レオノーラのアンナ・ピロッツィもROHデビュー。太目の体とでっかい顔で、二人の男から愛される美女からは程遠いので、クンデとのラブシーンなんか近くで見たくないですが、歌だけ聴けばうっとりさせてもらえます。高音は少々金属的に聞えるときもありますが、中音と低音が美しくて聞惚れました。ルックスよりも歌唱力というオペラ歌手の良い例です。
ルーナ伯爵のクリストファー・マルトマンは素晴らしかった。小柄だけどカツラ被るとハンサムだしギョロ目を生かした細やかな芝居もばっちり。Aチームのルチッチが歌は上手くても枯れすぎて恋愛っ気が全く感じられなかったのに比べると、マルトマンは恋する男の色気がたっぷり。
両チームの中で、立派な歌唱力と役柄に合うルックスと上手な芝居と全部兼ね備えているのは男性の中ではマルトマンだけだわ。
アズチェーナのマリーナ・プルデンスカヤは綺麗でよく通る声だけど細過ぎて迫力に欠けるし、体も細いのでジプシーの母親なんかやってるより、長身を生かしてズボン役やるほうが良いのでは? 歌う時に体を上下にゆらすのも目障りでした。
というわけで、両チームのからこのオペラに合う歌手を一人づつ選ぶと、私だけでなく、誰でもメリ、ピロッツィ、セメンチュク、マルトマンにするのではないかしら? 結局、それぞれのチームから二人づつということになり、良い歌手を一緒には出さないというせこいROHの思い通りになったってわけだ。
はーい、Bチームからはあなた方二人を採用! 次回は出てくれないのね・・
昨夜またAチームを観て、15日はまたBチームを聴く予定ですが、映像を無視すればちょっとましに感じます。 でも、やっぱり衣装が素晴らしかった以前のプロダクションの方が良いわ。特に今回のマンリーコの薄汚い囚人服は醜くて、こんなの着たら誰も格好良く見えないわ
尚、衣装については、現代の設定なのになぜか女性はクラシックなドレスなのはチグハグだけどせめてもの救いです。
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