<27th July Wed>
今週はやっと最高20度ちょいというイギリスの夏らしい快適さに戻り、夜も涼しくてよく眠れて、オペラシーズンは終わってしまったけれど、仕事と外食で充実した毎日です。
暑かった先週、一番暑い日に(もちろん)冷房などないパブでオペラを観た時のことを記録しておきます。 気に入った歌手はここで書き残しておかないと忘れてしまうので。
------------------------------------------
Popup Opera(→こちら )は、身軽にあちこち神出鬼没する小さなオペラグループで、面白い場所でやってくれるのも嬉しくて、これまでテームズ河シャフト(→こちら )等に観に行きました。
今回は今まで行ったことがない場所での公演で予定が合うのは残念ながらパブでの日だけというのがつまらなかったですが、近くで観るのが大好きな私にとっては見逃せません。
以下の写真はクリックで拡大
ケンジントン近くにあるLadbroke GroveにあるThe Elgin(→こちら )の奥に約70の椅子が置かれて、ちょっとした舞台が設えられてます。
30度を越すようなことは想定外のロンドン、もちろん冷房などなく、熱気で暑苦しくてフーフー言いながら観たわけですが、暑さだけではなく、舞台のあまりの狭さにやってる人たちが気の毒だったかな。
Rosina :Flora McIntosh
Count Almaviva : Ciaran O'Leary
Figaro : Tom Stoddart
Bartolo : Alistair Ollerenshaw
Basilio :Steven East
Berta : Emily Blanch
ロッシーニのセヴィリアの理髪師でしたが、コーラスはいないのでその部分はカット。ピアノ伴奏だけですが、最前列で手を伸ばせば届くくらいの目の前でやってくれて、これ以上の臨場感はないですよ。
字幕が全訳ではなくてジョーク付きの意訳というのも面白いし。
いつでもどこでも人材不足のテノールが足を引っ張ることが多いのですが、今回はアルマヴィーヴァ伯爵役の若いアイルランド人のテノール君の少々鼻に掛かった甘い声が大いに気に入りました。 テノールにしてはルックスもなかなかのキーラン・オレアリー君、覚えておこう
ロジーナに全く魅力を感じなかったのは残念ですが、男性歌手は皆さんは悪くなくて、全体のレベルはなかなかでした。エクスプレス紙はなんと5ツ星(→こちら )。
9月1日にウォータールー駅の電車のトンネルでシアラン君が出て、ロジーナは違う人だから、また行こうかなあ(→こちら )。ここで去年このグループでベッリーニの「カプレッティとモンテッキ」を観たのですが、パフォーマンス空間はすごく広いしちゃんと傾斜のついた観客席なので、5ツ星がもらえた本来の良さが発揮できるかも。
ところで、
セヴィリアの理髪師のテノールと言えば、7月25日にプロムスでやったのをラジオで聴いたら、ROHのルチアでダムラウに殺される新郎だったTaylor Staytonがなかなか良かったですよ。ルチアの時も上手だと思ったし(iPlayer→こちら )。
そして、9月にはROHでやる時は、いよいよあの大迫力ハヴィエル・カマレナのROHデビューなので、期待が高まります(→こちら )
音楽(クラシック) ブログランキングへ