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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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パリの炎 - フランス革命のバレエをボリショイ・バレエで

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<6th Aug Sat>

リオ五輪開会式はイギリス時間の真夜中12時開始だったので、眠いのを我慢して観てた人は多いでしょう。私たちも頑張りましたが、ついうとうとしちゃったし、あれだったら無理しなくてハイライトだけでよかったしらん?

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8月5日はボリショイ・バレエのパリの炎を観に行きました。


ロシア革命15周年記念に作られた1932年の作品で、フランス革命を描きながらも当時はソ連のプロパガンダだったんしょうが、今では(時代はちょっと違いますが)「ラ・ミゼラブル」感覚で気楽に観られます。



詳しくは右の写真をクリックで拡大してご覧下さい。 


メラメラThe Flames of Paris


Jeanne/ Ekaterina Krysanova

Philippe/ Igor Tsvirko
Jerome/ Denis Savin
Adeline/ Nina Kaptsova
actor/ Artem Ovcharenko (Denis Rodkinの代役)

actress/ Anna Tikhomirova (Yulia Stepanovaの代役)


テーマ柄、革命成功を喜ぶ民衆の意気揚々とした場面がたっぷりな中、見せ場は最後のエネルギッシュなジャンヌとフィリップの有名な踊り合戦アップ


3年前にこれをロンドンでナタリア・オシポワとイワン・ワシリエフが踊って、そりゃ当然凄かったそうです。私はその時日本に行ってて見逃したに違いないのですが、それを知ってるとどうしてもオシポワとワシリエフを想像しながら観てしまいました。


いえ、エカテリーナ・クリサノワイーゴー・ツヴィルコも充分上手だったんですけどね、なんか謙虚な感じで華不足だったような。オシポワとワシリエフなら、きっとジャンプはもっと高かったでろうし、「ほらほら、見て見て!、すごいでしょ、私たち」という態度でますます盛り上がったと思うんです。


ボリショイバレエはいつもフレンズ向け発売の時にキャストがまだ出てないのが問題で、レビューされるのでベストメンバーが出る筈の初日を買っておくのですが、今回は外れで、特にじゃじゃ馬ならしでチャーミング且つ豪快でスタークォリティ溢れるウラディスラフ・コントラートフ君(→こちら )で観たかったわ。


ジャンヌの2日前にじゃじゃ馬ならしで素晴らしかったクリサノワ、一日おいてこんな凄い役を二つもやるだけでも驚きですが、私はじゃじゃ馬の方が彼女の良さが出たような気がします。


残念だったのは、ハンサムで上手で今回注目浴びたデニス・ロドキン君の怪我によるキャンセルしょぼん 劇中劇なので革命とは関係ないギリシャ風衣装とかのエレガントな踊りで、代役のダンサーも二人ともエレガントで上手だったので文句は言えませんけどね。 


ともあれ、古典とは少々違う振り付けは全く古めかしさを感じさせず、まじかから楽しめました。これも横からだったので後ろはよく見えず、ちゃんと観たとは言いがたいのですが、バレエの正面席は競争が激しくて買えないし、やっぱり近くで観る迫力は素晴らしく、「嗚呼、以前のようにいつもここに座れたらどんなに幸せか・・」、と悲しくなってしまいました。 ROHはオケ人数を少し減らしてここを観客に戻して下さいビックリマーク









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