2014年12月(→こちら)と2015年12月(→こちら)に続きクロアチア人カウンターテナーのマックス・エマニュエル・チェンチッチが9月29日に又Wigmore Hallに来てくれました。
近くから聴くのが好きな私はいつもはうんと前の方の席に座りますが、値段がじりじり上がっている上に、ここは今だにフレンズ予約で席が選べないので(オンラインできない常連さんの爺さん婆さんを守っているんでしょう)、今シリーズはいくつか最低価格15ポンドの一番後ろの席を買ってみました。
そしたら、あまりにチェンチッチが頻繁に出過ぎるせいでしょうか、CT自体に抵抗はもうない筈なのにチェンチッチのクネクネおねえキャラがコンサバな客にはちと過激なせいか、席がえらくたくさん余ってるじゃないですか。 しまった、これならシニアは開演一時間前から全ての席が15ポンドで買える制度を利用すればよかった・・・。 そうなるのは余程売れ残ったコンサートだけらしいですが、私は折角その年齢に達しているのにね。
いっそ、私の切符は来る予定ではなかったトーチャンに譲って、私は一番高い席(たしか50ポンド)の席を直前にシニア割引で買おうかとも思ったけど、次のブッキングが迫っていることもあり、今後の参考のために最後列に座ってみたかったんです。
Max Emanuel Cencic countertenor
Il Pomo d'Oro
Maxim Emelyanychev conductor, harpsichord
チェンチッチは好調だったと思うし、トマト・オケも素晴らしかったんだけど、うーん、ここからではやっぱり遠過ぎて・・・。 もちろん音はちゃんと聴こえるんだけど、ガーッと迫ってくるものがありませんでした。
写真も人の頭が邪魔な上に係員がすぐ後ろにいて撮りにくいったら・・。 チェンチッチの場合、衣装が大事なのに。
でも、大丈夫、ウィグモアホールの良い所は終演後に舞台裏で出演者にすぐ会えることだから、そこでちゃんと写真が撮れる筈。 すぐ出られる席なので地下の廊下からグリーンルームに着いたら一番乗りでした
だけど、着替えるからちょっと待っててね、と言われて10分以上も待った挙句、ちぇっ、グリーンルームにいたのはオケの人たちだけだ。 チェンチッチは他の部屋にいるとのことで、もう着替えちゃってるだろうし、そうじゃなくても、そっちの部屋に行ったら私の順番は後ろになってしまうから、これ以上待つのはアホらしいので帰ろうっと。 ここの美しい伝統であるお客様への挨拶を怠るなよってんだ
なので、目的とも言えるド派手なチェンチッチの衣装の写真はろくなのがありませんが、ズームインしてかろうじて撮ったのでおわかり頂けるでしょうか? まるで金襴緞子の帯のようなこの銀ぎらギンさ、今まで一番派手じゃないかしらね? ズボンは白。 この日は仕事が忙しくて着物では行けなかったけど、先回みたいにチェンチッチに「ほら、あなたのジャケットと同じでしょ?」、と言うために着物で行かなくてよかった。
ということで、残念続きのコンサートになり、やっぱり前の方じゃないと聴いた気がしないので、人気ありそうな人は奮発し、切符が売れ残りそうな人は当日割引を狙うことにするのがいいのかな? しかし、チェンチッチでまさかそんなダンピングされるとは思ってもみなかったわ・・