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Wigmore Hallでのありがたい出来事

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<28th Nov Mon>

さっきウィグモアホールから帰ってきたばかりなんですが、先週のウィグモアの珍しい出来事をまずご報告。

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11月22日はウィグモアホール。

年間100ポンドも出してサポートフレンズになってるのにフレンズ予約では席が選べず、高くても結構後ろの席をあてがわれるくらいなら、三分の一くらいで済む後ろの席に最初からする方がましかもと思って今回のピリオドで初めて一番後ろの安い席をいくつか買ってみたうちの一つ。

 

でも、これまでゲルハーハー、ボストリッジ、チェンチッチを15ポンドの最後列で聴いたところ、ちゃんと音は聴こえるけどやっぱり遠くて臨場感ないのは淋しいし、うーん、今後どうしようかしら・・? ずっと売り切れの人気コンサートだって直前に必ずリターンは出るわけだし、いっそフレンズはきっぱり辞めてリターン狙いに徹するのも手かも、などと迷いながら、この日は午後に3日後のチェチリア・バルトリのキャンセルの連絡もあったりして、不貞腐れて早めに席に付いてましたショボーン

この日はカウンターテナーのティム・ミードが目的だったけど、他にもたくさん出るから出番は少ないだろうし、あっ!ポーン、よく見たら嫌いなテノールも出てるじゃないの。 来なきゃよかったかなあ・・むっ、とすら思ってたところ、

 

なんとドンッ

 

後ろから入ってきた70歳くらいの男性が、「ワイフが風邪ゲホゲホで来られなくなって余った切符があるんじゃが、君、代わりに座らんかね? 前から3列目じゃよ」、と声掛けてくれました。 入り口を入ってすぐに目についたお一人様で話し掛けやすい通路近くにいたのが私だったからでしょう。

 

「キャーッ、サンキューベリマッチ、もちろん座りたいですぅ爆  笑」、と大喜びで移動

ここは不要切符をクレジットにしてくれるのは良心的だけど2週間前にしなくちゃいけないし(切符の交換も然り)、このコンサートのように売り切れてないとリターンするわけにもいかず無駄にするしかないのが私にとっては幸いしましたチョキ

 

 一番後ろだとこんな眺めで、すぐ後ろに係員が立ってるのでカーテンコール写真も撮りにくいのですが(15ポンド)、

 前から3列目だとこうなりますから、そりゃ偉い差ですわ(50ポンド)。

 

Dunedin Consort

John Butt director

Joanne Lunn soprano

Tim Mead countertenor

Nicholas Mulroy tenor

Matthew Brook bass-baritone

 

圧巻は後半のパーセルで、ウィグモアホールにしては大人数である20数人が舞台で演奏したというだけでなく、音楽の守護聖人である聖チェチリアを讃える曲はスケールが大きくて、ヘンデルのメサイヤを聴いてるような気分(因みに、ここでメサイヤ聴いた時は4人のソロが合唱までこなしてました)。

やっぱり近くで聴くのは全身を音楽で包まれるようで良いわ~ニコニコ

 

お目当てのティム君は安定度という点で少々難があり、だからこそ聴く度に違うのが楽しみなカウンターテナーなのですが、この日はこれまでにない輪郭のはっきりした細い声で美しい響きでした(実は今夜もティム君をウィグモアホールで聴いたばかりで、又違う声でした)。 

一番隅っこのソプラノのJoanne Lunnも立派な声量とよく通る声で素晴らしく、この二人が他を引き離して格上なのは明らか。 テノールのニコラス・マルロイはやっぱり好きになれない声だったけど。 

 

音楽家の両親が聖チェチリアに因んで名付けたチェチリア・バルトリがキャンセルしてがっかりした日に聖チェチリアのお祝いの音楽で感動したのも皮肉ですがしょんぼり、ウィグモアらしい渋い盛り上がりとなり、たとえ一番後ろの席でも「来て良かった」と思える良いコンサートでしたが、幸運のおかげで近くから写真も撮れて満足。

 

おっちゃん、ありがとうウインク 

 

尚、今夜のコンサートは奮発して高い席を申し込んだら最前列ど真ん中がゲットできました。でも、喜び勇んで行ったんですが、色々問題があり、又悩んでしまいました・・。

 

 


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