<2nd Feb Thus>
スペインから戻ってから公私共に超多忙なのに無理矢理ジム通いもして疲れが出たせいか、昨夜は珍しく風邪気味でぐったり。幸い一晩で回復したけど、ここ暫くイベントが目白押しなのに自分が病欠するのだけは嫌だ。 この日曜日からの地下鉄ストライキで楽しみがつぶされるかもしれないのも心配だけど、複雑過ぎて実際にはどうなるのかようわからんストライキ日程通りにことが運べば、諦めるのは火曜日のアドリアーナ・ルクヴルールだけで済むかな。
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クラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト様)だけを目的にウィーン国立歌劇場の「死の都」を観に1月12日に行ったのに風邪でキャンセルされ、執念で1月20日のリベンジ公演を急遽計画。又振られたら立ち直れなかったところですが、幸いちゃんと出てくれて救われた私。
クラウス君だけのことは喜び勇んですぐに書きましたが(→こちら)、折角ですから他の人たちのことも記録しておきます。写真は2回分が混じってます。
Erich Wolfgang Korngold
Die tote Stadt
Conductor | Mikko Franck |
Director | Willy Decker |
Ausstattung | Wolfgang Gussmann |
Paul | Klaus Florian Vogt /Herbert Lippert |
Die Erscheinung Mariens, Pauls verstorbener Gattin | Camilla Nylund |
Frank, Pauls Freund | Adrian Eröd |
二役のカミラ・ニュルンドはROHにも5年前のルサルカ(→こちら)に出てくれたフィンランド人ソプラノ。体は太目ながら顔は超美人でクラウス君とはオペラでは稀な美男美女カップルだったし、この難しい役を金きり声にならずに歌ってくれて合格点。
これも二役を演じるアドリアン・エレートは素晴らしかった。日本では割と知られているようなので名前は知ってたけどイギリスでは知名度ゼロなので顔も知らなかったし、この名前のスペリングではエレートとは読めないので、彼がエレートだとはオペラ仲間に教えてもらうまでわかりませんでした。でも、バリトンにしては細い声は私の好みだし、心に染入る優しい歌唱に聞惚れました。特にクラウス君が出なかった1回目は文句なしに彼が一番上手だったわね。
クラウス君の代役は59歳のオーストリア人、ヘルベルト・リッペルト。代役が若い人であればこれから伸びる人かもしれないので期待しても良いのですが、59歳ですからね、今まで無名だってことはこれからも無名よ。
「下手くそ、引っ込め~」、と言う程ひどくはなく、あの難しい役をなんとかこなしたのは評価してあげなくてはいけませんが、ずっと必死でギリギリ歌えたという感じで余裕は無く、当然乍ら、クラウス君とは雲泥の差。
小柄な指揮者はそつなくやったと思うのですが、一部でブーイングが。ウィーンではもっと水準が高いのが普通ってことか? だとしたら、羨ましい。
このプロダクションは2009年にROHでやったのと同じ、結構好きでした。ブログ記事にはしてませんが、女性二役はNadja Micheals, テノールはStephen GouldとTorsten Kerlのダブルキャストで私は両方聴きましたが、この役にはTケールの方が合ってたかな。 バリトンはジェラルド・フィンリー。 今更ながらカーテンコール写真だけ。 ウィーン同様、テノールが二人(代役ではなく最初からダブルキャスト)。
ところで、
2月18日(ウィーン時間で7時)に先月のウィーンの死の都の録音がラジオ放送されるそうです(→こちら)。クラウス君が2回出たうちのどちらかだろうとは思うのですが、果たしてロンドンで聴けるのかしらん? 聴きたいな~。
ついでに、
クラウス君の「タンホイザー」ロールデビューは7月9日に生映像でストリーミングされる筈です。東京にまた観に行こうかとも思っていたのに、9月後半という「休暇を下さい」とは言い難い日程になってしまって諦めたのですが、その前にミュンヘンに行く気は満々なんだけど、切符取るのは難しそうだ。
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